英国のデービス欧州連合(EU)離脱担当相とEUのバルニエ首席交渉官は、今週22-23日のEU首脳会議に向けて今日にもブリュッセルで会談する予定となっている。

 EU首脳会議では英国のEU離脱=Brexitにおける「移行期間」が焦点となる。「移行期間」は、離脱で英国の社会・経済制度が急変したり、英EU間の貿易に混乱が生じたりする事態を避けるため、英国が離脱後もしばらく加盟国並みの扱いを受ける仕組み(時事通信)。

 Brexitまで残り1年となる中、英国としては、今回の首脳会議でこの問題にケリをつけ、最大のヤマ場となる通商面など将来の関係についての交渉に一刻も早く進みたいところだろう。ただ、EUの主張は英国にとってかなり厳しい内容だ。21-24カ月の移行期間中も英国は「(EUルールに従って)ヒトの移動の自由」を認める必要があるとしたほか、移行期間中は新しいEU法・ルールの決定に当たり英国は意見を述べる事はできず、決定を受け入れる必要があるなどとしている。

 デービス英EU離脱担当相とバルニエEU首席交渉官の交渉でEU首脳会議での合意に道筋を付けられるかが焦点で、もし会談が物別れに終わるようならポンド売りが再燃しかねない。関連報道には気を配っておきたい。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)