先週も結局、円高は105円台までで止まり、週末は約106円の水準でした。先週はブログでも連日、次のように予想しました。「円高からの戻りのメドは107円台」「107円台は簡単に上抜けることは難しいように思われます」「円高方向については、105円台が非常に強いサポート帯」「再び円高になっても105円台では止まりやすい」。結果的には予想通りの展開となりましたが、ただ、気になる点もあります。今年は年始からずっと、為替は円高トレンドに入っていると判断して、円高予想を掲げてきたわけですが、それにしても、異例の長さです。短期的なチャート分析において3カ月も同一方向のトレンドが続き、一度も円安に転換していない、円安トレンドに転換するサインが一度も出ていない、ダマシのサインすら出ていないのは、異例です。そのようなことを踏まえますと、どちらかというと、そろそろ円高が止まって、一旦、円安に転換するシナリオも想定しておきたいところです。
 
 さて、今週の具体的なポイントについて。円高方向は引き続き105円台。その水準が強力な下支えラインになると思われます。今月中に105円台を割れる可能性が絶対ないとは言いませんが、万が一、そうなった場合、次なる節目は103円台。特に103円台後半にメドがあり、何らかの要因でドル急落(急速な円高)が起きても、そのあたりで止まりやすいと見られます。一方、円安方向は107円(特に107円手前~107円台前半あたり)。そのあたりに上値抵抗帯が位置しており、もしブレイクすることができれば、最低でも109円以上へと円安反発が加速しやすくなると考えられます。
 
 今週、注目したい通貨は米ドル円よりも、ユーロ円。ユーロ円については、だいぶ前から次のような予想を掲げてきました。「短期的には最大130円近辺」「中長期的には128~127円へ下落が拡大する可能性も」。先月上旬は1ユーロ=137円まで上昇したこともありましたが、今月上旬、短期的な下落メド130円近辺に到達(一時129円台を記録)。短期的な下落メドに到達したため、その後は一旦132円へと反発したのですが、先週後半、再び130円台まで戻ってきました。
 
 非常に重要な局面に入っている可能性があります。今回この130円台で止まらないと、と言いますか、すでに130円台では止まらない可能性を示唆する下落シグナルも出ているのですが、その場合、以前から掲げていた中長期的な下落メド(128~127円)へと向かうシナリオが浮上します。早ければ今月中にそれが起きるかもしれません。ユーロ円の下落拡大について、警戒態勢をとりたいです。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)