ドル円は105円台半ばを試すことなく反発。ダウが上昇し、長期金利も上昇したことで、ドル円は106円台に乗せ、106円42銭まで上昇。ユーロドルは続落。1.23ちょうどまで売られ、ユーロは対円でも130円台半ばまで続落。

 株式市場は消費関連株と、エネルギー株が売られた。そのため、ナスダックとS&P500は下げたものの、ダウは115ドル高と4日ぶりに上昇。債券相場は反落。NY連銀景況指数など、経済指標が概ね良好だったことで、債券売りが優勢に。長期金利は小幅に上昇。金は続落し、原油は反発。


新規失業保険申請件数       → 22.6万件
3月NY連銀製造業景況指数    → 22.50
3月フィラデルフィア連銀景況指数 → 22.3
3月NAHB住宅市場指数     → 70

ドル/円   105.87 ~ 106.42
ユーロ/ドル 1.2300 ~ 1.2355
ユーロ/円  130.56 ~ 131.03
NYダウ   +115.54 → 24,873.66ドル
GOLD   -7.80   → 1,317.80ドル
WTI    +0.23   → 61.19ドル
米10年国債 +0.011  → 2.828%

本日の注目イベント

日  1月鉱工業生産(確定値)
欧  ユーロ圏2月消費者物価指数(改定値)
米  2月住宅着工件数
米  2月建設許可件数
米  2月鉱工業生産
米  2月設備稼働率
米  3月ミシガン大学消費者マインド(速報値)

 ドル円は行ったり来たりの展開で、結局昨日も株価の下落に伴い、105円79銭近辺までドル安が進んだものの、105円台半ばは試さず、NYでは106円42銭まで買い戻されています。前日ドルが売られた理由の反対の動きがあったため、ドル高に振れたものです。発表された経済指標が概ね良好で、金利が上昇し、ダウが反発したことでドルが若干買い戻されました。

 この欄でも何度も触れていますが、ドル円はトランプ政権の保護貿易主義の強化や国内では森友問題などで上値が重く、108円台が遠いイメージです。ただそれでも、105円を割る勢いはなく、105円という重要な節目を割り込むにはそれなりの材料が必要なことは明らかです。そのため、上値は重いものの昨日の展開のように、勢い良く106円割れを試しはするものの、105円台半ばには届きません。

 結局105円台半ば~107円台半ばでのレンジが続いていることになります。このような不況では、「順張り」はなかなか機能しません。雲を上下に抜けたからといった、放置しておけば反転してしまい、含み損を抱えることになり、ストップをセットしておけば、それが執行され、また元に戻るといった展開です。ここはレンジと割り切り、105円台半ばから後半でドルを買い、ストップを105円割れにセット。一方で107円台のどこかのレベルでドルを売り、107円半ばを抜けたレベルにストップを置くような戦略が機能しそうな相場つきです。現時点ではどちらにも抜ける可能性があり、特に105円を抜けた場合には勢いが加速すると予想しています。そのため上記「逆張り」のエントリーでは、「ストップ」は必須です。

 先週解任されたコーン国家経済会議(NEC)委員長の後任には、クドロー氏が就任します。氏はエコノミストで米経済専門テレビCNBCのコメンテーターでした。ブルームバーグニュースによると、クドロー氏は14日のCNBCとのインタビューで米景気拡大について「市場の機能は自律的だ。金融当局はやるべきことをやるだろうが、やり過ぎないようにしてほしい」と語った、と伝えています。同ニュースは、クドロー氏は、低金利を望むトランプ大統領とスタンスが近く、コーン氏との見解の違いが際立つと論評しています。

 本日は106円台を回復したといっても、ここから直ぐに107円を目指す相場でもないと思われます。上記レンジが続いているとすれば、利益もおのずから限られます。早目の利益確定が望まれるでしょう。

 予想レンジは105円80銭~106円80銭程度とみます。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)