トルコリラの下落が止まらない。対円では昨日27.20円台まで下落して史上最安値を更新。全般的なドル安のおかげで持ち直していた対ドル相場でもこのところリラ安が進み、ドル/トルコリラは3.89リラへと上昇して年初来高値を更新した。

 12日に発表された1月経常収支の赤字額が71億ドルに膨らんだ事に加え、13日にトルコ議会が与党に有利となる改正選挙法案を承認した事がリラの重しとなっている。
米中貿易摩擦への懸念などからリスク回避ムードが漂う中では、トルコの多額の経常赤字に対する不安が増幅されやすい。格付け会社ムーディーズもトルコ経済の「外的ショック」への脆弱性を指摘している。また、市場はエルドアン大統領の権限強化に嫌悪感を示す事が多い。改正選挙法はエルドアン支持の小政党を救済する内容と受けとめられ、格好のトルコリラ売り材料となった。
足元では、トルコリラ/円を買う理由を見つけるのが困難な状況と言わざるを得ないだろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)