マルマエ <6264> (東2)は半導体・FPD製造装置に使用される真空部品などの精密切削加工事業を展開している。2月の受注残高も前年比110.8%増と好調に推移している。18年8月期大幅増収増益・増配予想で、さらに増額の可能性が高いだろう。株価は上場来高値圏から反落したが、調整一巡して上値を試す展開が期待される。
 
■真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開
 
 半導体・FPD(フラットパネルディスプレー)製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開している。
 
 中期事業計画では、需要が拡大基調の半導体分野の伸長・生産性向上を推進し、新規分野として作業補助・介護ロボットの開発(鹿児島大学と共同研究)も推進している。
 
 パイオニアプラズマディスプレイ鹿児島工場の一部を取得し、新たな事業所として出水事業所(仮称)を設置する。半導体分野の需要拡大に対応して生産能力を増強する。18年4月操業開始予定である。
 
■18年8月期大幅増収増益予想、受注残高高水準で増額の可能性
 
 18年8月期の非連結業績予想は、売上高が17年8月期比31.8%増の40億円、営業利益が30.7%増の10億円、経常利益が33.0%増の9億80百万円、純利益が24.0%増の6億68百万円としている。受注が好調に推移して大幅増収増益予想である。
 
 分野別売上高の計画は、半導体分野が42.8%増の30億70百万円、FPD分野が17.6%増の9億07百万円としている。半導体分野はドライエッチング工程関連やCVD工程関連が拡大し、FPD分野は有機EL関連やG10.5液晶パネル関連が拡大する。
 
 第1四半期は、売上高が前年同期比69.2%増の10億45百万円、営業利益が2.8倍の3億18百万円、経常利益が2.8倍の3億16百万円、純利益が2.9倍の2億20百万円だった。
 
 受注高は半導体分野が72.3%増の8億71百万円、FPD分野が8.3%増の2億円、その他が3.4倍の16百万円、売上高は半導体分野が75.8%増の7億67百万円、FPD分野が61.5%増の2億56百万円、その他が81.3%減の2百万円だった。
 
 売上高の増加に伴って材料費、労務費、外注費が増加したが、増収効果や生産性向上効果で吸収した。売上総利益率は40.9%で8.2ポイント上昇、販管費比率は10.4%で4.1ポイント低下した。
 
 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高26.1%、営業利益31.8%、経常利益32.2%、純利益32.9%と高水準である。
 
 月次受注残高(速報値)を見ると、18年2月は半導体分野が7億74百万円(前月比6.0%増、前年同月比119.3%増)、FPD分野が3億11百万円(前月比1.6%増、前年同月比97.1%増)、その他分野が6百万円、合計が10億92百万円(前月比3.4%増、前年同月比110.8%増)だった。好調が続いている。18年8月期予想は増額の可能性が高いだろう。
 
 なお配当予想は年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。17年3月1日付株式2分割を考慮すると、17年8月期の年間10円に対して10円増配となる。
 
■株主優待制度は毎年8月末に実施
 
 株主優待制度は、毎年8月末日現在、6ヶ月以上継続して1単元(100株)以上(17年3月1日付株式2分割後)保有株主を対象として、クオカード1000円分を贈呈する。17年8月期末から実施した。
 
■株価は調整一巡して上値試す
 
 株価(17年3月1日付で株式2分割、18年1月1日付で東証マザーズから東証2部に市場変更)は、1月の上場来高値2281円から利益確定売りや地合い悪化で反落したが、1500円近辺から徐々に下値を切り上げて調整一巡感を強めている。
 
 3月9日の終値1683円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS56円08銭で算出)は30倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.2%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS263円36銭で算出)は6.4倍近辺である。時価総額は約200億円である。
 
 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。調整一巡して上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)