本日の欧州中銀(ECB)理事会では政策金利の現状維持が濃厚だ。市場の関心は、今後の金融政策の道筋を示すフォワードガイダンスが変更されるか否かに集まっており、声明とドラギ総裁の会見が注目されている。前回までの声明には「債券購入プログラムを延長・拡大する用意がある」と明記されているが、1月会合の議事録によると、この文言の削除をめぐり議論が交わされたものの最終的に削除は時期尚早と判断された事が明らかになった。

 9月に期限が到来する債券購入プログラムについて延長・拡大の用意があるとの文言を削除すれば、市場は債券購入プログラム終了のシグナルと受け止める公算が大きい。つまり、かなりタカ派色の強いメッセージになる訳だ。仮に今回の声明からこの文言が削除されればユーロは大きく上昇すると考えられる。

 ただ、年明け以降の株式・債券市場の混乱やユーロ相場の上昇を考慮すれば、ECBの総意が1月理事会当時から一段とタカ派化しているとは考えにくい。債券購入プログラムに関するフォワードガイダンスが維持され、スタッフ見通しで成長率予想(2018年2.3%、19年1.9%)やインフレ率予想(2018年1.4%、19年1.5%)が引き下げられるようだとユーロ売り材料となる可能性もある。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)