昨日のドル/円は、米政権に振り回されて上下する展開となった。トランプ米大統領の関税措置に反対していたコーン国家経済会議(NEC)委員長が辞任した事を受けて105円台半ばまで下落。しかし、ロス商務長官が鉄鋼・アルミ関税について「対象を絞ったアプローチ」を検討する考えを示すと、全面的な貿易戦争への懸念が和らぎ106円台を回復した。なお、トランプ大統領は明日8日(日本時間29時30分)に、輸入関税を命じる文書に署名するための式典を開催する。

 ドル/円の日足チャート上には2本続けて十字線が出現しており、市場に気迷いムードが漂い始めた事を示唆している。本日は注目の欧州中銀(ECB)理事会が行われるほか、明日には日銀金融政策決定会合や米2月雇用統計の発表が行われるなど重要イベントが続くとあって、ひとまず様子見の姿勢が強まりそうだ。こうした中、ドル/円は105円台では底堅い半面、106円台では上値が重い展開が見込まれる。
本日の予想レンジ:105.400-106.500円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)