昨日のドル/円は105円台前半で下げ渋るとNY市場では106円台を回復して反発した。米議会がトランプ政権に鉄鋼・アルミへの輸入制限措置を控えるよう進言した事などから貿易戦争への懸念が緩和。一時106.20円台まで上昇した。

 ドル/円は105円割れをひとまず回避した事で戻りを試す展開が見込まれるが、トレンドが依然として下向きなだけに越えなければならないハードルは多い。第1関門として、まずは日足一目均衡表転換線(106.511円)、次に節目の107.00円、すぐ上に20日移動平均線(執筆時107.166円)といった具合で、最的にはミニダブルボトムの完成に向けたネックライン107.901円(2月21日高値)が目標となる。

 材料面では、黒田日銀総裁の所信聴取(参院)に注目したい。2日の衆院での聴取では「2019年ごろに物価目標達成なら出口を検討」と発言した事が円買いの手掛りとなった。日銀としては物価目標達成のためにも円高定着は避けたいはずであり、総裁が「出口観測」の火消しに動くか注目される。
本日の予想レンジ:105.500-106.900円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)