ドル/円は、2日の欧米市場で一時105.20円台まで下落して2016年11月以来の安値を付けた。日銀による大規模緩和からの出口観測が円高の一因となっており、黒田日銀総裁が2日に「2019年ごろに物価目標達成なら出口を検討」と発言した事が材料視された。

 黒田総裁の発言については「目標達成なら」という条件付での発言なので当たり前の事を言っただけ、とする市場の過剰反応説と、元財務官の黒田総裁が市場の反応を読めないはずがない、とする総裁の確信犯説とが交錯している。それだけに、明日6日に参院で行われる所信聴取は注目を集めよう。

 再び市場にくすぶり始めた早期出口観測の火消しに回らないようだと「出口容認」と受け止められてさらに円が買い進まれる可能性もある。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)