先週は、為替が再び1ドル=105円へ円高になり、日経平均株価も先月の急落時の安値に接近しました。為替については、先週号で次のように予測しました。「107円台後半あたりでは上値を抑制する作用が想定される」「もしも、ドル(アメリカ)にとって何らかの悪材料が出た場合には、(中略)105円台では止まりやすい」。
 
 先週は、107円台後半あたりの節目を突破できるかどうか注目しておりましたが、おそらく想定以上に、ドル高(円安)の力は弱く、節目でしっかり押さえつけられました。そして、木曜夜に(当時107円)、アメリカで悪材料(=貿易戦争につながりかねない輸入関税計画)が出て、一気にドル安(円高)に傾き、金曜日に105円に突入しました。
 
 さて今月の見通しについて。近いところで105円台前半が下値メドとなっています。そのため105円台では下支えされる可能性が高いと思われます。万が一、105円を割れた場合のことを想定しますと、一応、103円台という下値メドも算出されます。今回の円高は、私のチャート分析において、今年1月からずっと円高トレンドが続いています。今年これまで一度も、円安に転換したことがありません。少なくとも、短期的なトレンドが同一方向に3カ月も続くのは異例です。そのため、トレーディングの観点からも、あまり深追いしたくないという気持ちになりやすい局面です。具体的には、2018年1月は最大108円、2月は最大105円との円高予想レートを掲げて、ガンガン積極的に円高を狙ったトレードをした読者の方も多いと思いますが、この3月は、これまでと比べて、ちょっとトーンを弱めたい、つまり1月や2月のように積極的に狙った時と比べますと、控えめなスタンスをとりたい状況かなと思います。
 
 まとめますと、現状は、105円台で止まる可能性が高い。(先週金曜日は、予想通り105円台前半で一旦底打ちしました)。確率は低いながらも、万が一、105円を割れた場合は103円台が視野に入るので、一応想定しておきたいといった状況です。
 
 日経平均株価について。アメリカ株はそんなに下がっていないのですが、日本株だけが、情けないほど大幅に下落しましたね。日経平均株価は、先月と同じく2万1千円前後の水準が強めのサポート帯となっています。もしも2万1千円を割り込んだとしても、それほど深刻になる必要なないと思われます。先週金曜日の朝のブログ記事でも書きましたように、目先は2万600~700円あたりに節目があります。先週金曜日の深夜の海外市場では、日経225先物が最大2万690円まで急落する場面がありました。一応これまでのところ、想定通り、重要な節目(2万600~700円あたり)で下げ止まりました。今週、再び、急落したとしても、まずはその重要な節目で下支えされやすいと見ています。万が一、その節目を下抜けた場合も、それほど心配する必要はなくて、もしも日経平均が2万円の大台を割れたとしても、中長期的には1万9千円台が強いサポート帯になると思われます。本当に、今年そこまで下落する場面があれば、それは、2万円を割れて不安が高まるというよりは、むしろ買いチャンスといえるのではないかと思います。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)