ポンド/円は昨日、サポートラインの148円を下抜けると下げが加速。一気に146円台に突入して本日は約5カ月半ぶりに146.40円台まで下落する場面があった。1年後に迫った英国の欧州連合(EU)離脱=Brexitへの不安が再燃した事がポンド売り材料となっている。

 EUは英国に提示した離脱協定の草案で「英国の離脱移行期間は2020年12月末で終了」「英国の離脱移行期間中の単一市場アクセスは停止の可能性」などの見解を示した他、英領北アイルランドがEUの関税同盟に事実上残留する可能性にも言及した。これに対してメイ英首相は「この条件に同意する英国の首相はいない」と述べて強く反発している。

 メイ首相は明日2日に離脱後のEUとの通商関係の方針を示す。首相はEUと「部分的」に共通の規制を維持する意向を示すと見込まれている。EUのバルニエ首席交渉官は「いいとこ取り」は許されないと述べ、こうした方針を受け入れない構えを示しており、当面はBrexitリスクがポンド相場のテーマとなりそうだ。

 ポンド/円は昨年4月安値(135.597円)から今年2月高値(156.605円)までの上昇幅の半値押し(146.101円)をすでに視界に捉えている。これを下抜ければ61.8%押し(143.622円)水準が次のターゲットとなるだろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)