ドル円は終始106円台で推移。一時106円台半ばを試す場面もあったが、株価が大きく上昇したことで円買いの勢いも止まる。106円89-95銭で越週。ユーロドルは1.23を挟んだ展開。1.2318まで上昇したものの、ユーロ円の売りが上値を抑える。ユーロ円は昨年9月以来となる130円台後半まで売られる。

 株式市場は大幅に続伸。長期金利が2.85%台まで低下したことで買い物を集める。ダウは前日の大幅高に続き、この日も347ドル上昇。債券相場は続落。長期金利は2.86%台で取引を終える。金は小幅に反落。原油は続伸し63ドル台に。

ドル/円  106.52  ~ 106.94
ユーロ/ドル 1.2285 ~ 1.2318
ユーロ/円 130.94  ~ 131.46
NYダウ   +347.51 → 25,309.99ドル
GOLD   -2.40   → 1,330.30ドル
WTI    +0.80   → 63.57ドル
米10年国債 -0.053  → 2.866%

 
本日の注目イベント

米  1月新築住宅販売件数
米  ブラード・セントルイス連銀総裁講演

 ドル円は引き続き上値の重い展開が続いており、週明けの月曜日早朝は107円台を回復し、107円28銭近辺まで買われていますが、先週末のNY市場では106円台半ばまで売られる場面もありました。米長期金利が急低下し、2.85%台まで低下したことでドル売りが進み、その後は株価の急騰でドルがやや買い戻される展開でした。

 米長期金利の行方が、今後とも株価と為替のカギを握っていると思われ、今後も金利上昇圧力がかかると考えれば、NY株式市場が再び大幅な調整に見舞われる可能性も否定できません。ただ緩やかな金利上昇に株価が順応する動きになれば、ドル円も110円を超えていくことも可能かとは思いますが、来月のFOMCでの利上げを皮切りに、今年、一部で予想されているように「4回の利上げ」が本当にできるのかどうか、市場は注意深く見極めようとしていている状況です。

 サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は講演で、「2018年に3回から4回の利上げを考えるのが理にかなう」と述べ、3月20、21日開催の次回FOMCで行動を求めるのかどうかとの質問に対して、「比較的早期、近い将来に利上げに動くべき」と答えています。(ブルームバーグ)

 今週はパウエルFRB議長の初めてとなる議会証言があります。当初28日に予定されていた下院での証言は、明日の27日に変更になっているため注意して下さい。パウエル議長が予想より早いペースの利上げに道を開くことがあれば、金利上昇から株価の下落につながる恐れがあります。一方、調整を続ける株価に配慮して、予想以上に慎重な姿勢を見せるようなら、債券が持ち直し、金利低下から株式市場に落ち着きが戻ってくるかもしれません。いずれにしても、パウエル議長の発言内容次第では為替への影響があると思われます。

 本日の日本株は上昇が期待されます。ただドル円が素直に株高についていくかどうかは微妙ですが、仮に上昇した場合には先週の戻り高値である107円48銭辺りがポイントになろうかと思います。107円台半ばをしっかり上抜けできれば、上昇に弾みがつくことも予想されます。

 レンジ的には106円50銭~107円50銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)