カナダ中銀(BOC)は1月17日の理事会で、今回の利上げ局面で3回目となる政策金利引き上げを決めた。成長見通しとインフレ見通しを引上げた上での利上げではあったが、ポロズ総裁は利上げの決定について理事会内に賛否両論があり、突っ込んだ議論が交わされた事を明らかにした。こうした経緯から市場の追加利上げ期待はやや盛り上がりを欠いており、金利デリバティブ市場が織り込む3月利上げの確率は10%未満にとどまっている。なお、利上げ確率は4月でも50%以下である。

 そうした中、本日発表される加1月消費者物価指数に注目が集まりそうだ。市場予想は前月比+0.5%、前年比+1.5%であり、前月比では伸びが加速するが前年比では減速する見通しとなっている。もっとも、食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比+1.7%と前月から加速する見通しであり、全体としてみれば堅調予想と言えるだろう。消費者物価指数が予想以上の伸びを示せば、利上げ期待の高まりとともにカナダドル高が進む余地がありそうだ。

 そのほか、今週末25日から来月5日までの予定で、7回目の北米自由貿易協定(NAFTA)の見直し交渉が行われる。ポロズBOC総裁が「NAFTA再交渉の行方が『最大のリスク要因』」との見方を示しているだけに注目のイベントとなりそうだ。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)