ドル円はFOMC議事録公表後に107円30銭前後まで下げたが、米景気に対する強気の見方から107円90銭まで反発。ユーロドルは朝方には1.23台半ばまで上昇したものの続かず続落。1.22台後半まで売られ、この日の安値圏で引ける。株式市場はプラスで推移していたが、引けにかけて値を崩しダウは166ドル安。他の主要指数も揃って下落。債券相場は続落し、長期金利は2014年1月以来の2.95%に達する。金融当局が利上げペースを速めざるを得ないのではとの観測が背景。金は小幅に反発し、原油は小幅に反落。

1月中古住宅販売件数 → 538万件


ドル/円107.30~ 107.90

ユーロ/ドル1.2281 ~ 1.2360

ユーロ/円  132.26~ 132.78

NYダウ  -166.97 → 24,797.78ドル

GOLD  +0.90 →1,332.10ドル 

WTI  -0.11  → 61.68ドル  

米10年国債 +0.057 → 2.946%

 
本日の注目イベント

独 独2月ifo景況感指数
英 英10-12月期GDP(改定値) 
米 新規失業保険申請件数
米 1月景気先行指標総合指数
米 ダドリー・NY連銀総裁講演
米 ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
加 カナダ12月小売売上高

 ドル円は昨日の東京タイムに一時107円90銭前後まで上昇し、先週末に記録したドルの直近安値105円55銭から2円以上も反発しました。さすがに108円台には届いていませんが、ドル安の流れが一服しており、今朝の新聞では「110円までの戻しもある」との論調が目立ってきました。

 1月末に開催されたFOMC議事録が公表され、メンバーの多くが経済成長や物価見通しへの自信を深めていることが判明しました。議事録では「2018年の経済成長ペースは中長期的に持続可能と当局が見込むペースを上回り、労働市場の状況は一層力強さを増すと予想している」と記され、さらに幾人かの参加者は「短期的な経済成長予測を昨年12月会合時から上方修正したことを明らかにした」とも述べられています。(ブルームバーグ)

 1月のFOMCでは、金利政策について「さらなる漸進的な引き上げを見込んでいる」との文言が見られましたが、この『さらなる』についても、「メンバーらは、短期的な経済見通しの強まりによる、FF金利の漸進的な上向き軌道が適切になる可能性が一段と高まったとの認識で一致した」と説明されています。昨年末に決まった税制改革や今年のインフラ投資による効果で、米景気が一段と加速するとの認識を、多くのFOMCメンバーが持っているということのようです。

 この議事録を受けてドル円は一時107円30銭辺りまで売られましたが、そこから再び107円90銭前後まで買われました。しかし、東京タイムに記録した高値は抜けず、仮にこのまま下げると「1時間足」では「Wトップ」を形成することになります。

 良好なファンダメンタルズを背景に今後も利上げが継続されるとの見方から米10年債はさらに売られ、長期金利は4年1カ月ぶりに2.95%まで上昇し、いよいよ3%の大台も見えて来ました。プラスを維持していたNYダウが引け際30分ほどでマイナスに大きく沈んだのも、金利上昇を嫌気したものと思われます。今後も株価と金利の微妙な綱引きは続くと見られます。

ドル円は底堅い動きを見せていますが、まだ神経質な展開は収まりそうもありません。このところ株価や金利との相関が崩れ、個人投資家も何を基準に売り買いをするかの判断が掴めません。ただ、それでも昨日ドル円がFOMC議事録公表後に急落した後にすぐ反発した動きを見ると、金利高に素直に反応したようにも見えます。一目均衡表の「30分足」や「1時間足」での雲抜けが機能している状況です。本日の予想レンジは107円20銭~108円20銭程度としますが、先ずは108円台に乗せることができるのかどうかという点と、日本株が大きく売られるようだと、107円を試す可能性もないとは言えないという点に注意です。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)