うかい <7621> (JQ)は飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。18年3月期は新店開業費用などで減益予想だが、第3四半期累計が順調であり、飲食事業の既存店売上は18年1月も103.2%と好調である。通期予想に上振れ余地がありそうだ。そして19年3月期は新規出店も寄与して収益拡大が期待される。株価は地合い悪化の影響を受けず上場来高値更新の展開だ。
 
■高級和食・洋食料理店が主力
 
 飲食事業(高級和食・洋食料理店)を主力として、文化事業(箱根ガラスの森美術館)も展開している。17年3月期売上高構成比は飲食事業90%(和食46%、洋食42%、物販3%)、文化事業10%だった。収益面では第3四半期の構成比が高い特性がある。
 
 中長期成長戦略では「更なるブランドの構築」をテーマとして、既存店の研鑽、飲食の成長、物販の成長に取り組んでいる。
 
 17年2月には新業態店舗「ル・プーレ ブラッスリーうかい」を東京・大手町パークビルディングにオープン、17年7月には洋菓子店「アトリエうかい」をJR東日本品川駅構内のエキナカ商業施設「エキュート品川」にオープン、17年9月には洋菓子店「アトリエうかい」を京王線調布駅直結商業施設「トリエ京王調布」にオープンした。
 
 今後の新規出店としては18年3月29日、東京・六本木ヒルズに鉄板料理「六本木うかい亭」と割烹料理「ROPPONGI kappou ukai」の2店舗を同時オープン予定である。
 
 海外については17年11月、第1号店の「うかい亭 高雄」を台湾・高雄市のホテル「シルクスクラブ」内にグランドオープンした。
 
■18年3月期減益予想だが既存店好調で上振れ余地
 
 今期(18年3月期)非連結業績予想(5月18日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比2.6%増の129億円、営業利益が41.5%減の2億66百万円、経常利益が45.8%減の2億25百万円、純利益が52.2%減の1億15百万円としている。配当予想は前期と同額の年間18円(期末一括)としている。予想配当性向は80.9%となる。
 
 新業態「ル・プーレ ブラッスリーうかい」や物販「アトリエうかい」の新規出店も寄与して増収だが、事業拡大に向けた人材確保や新店開業費用などで減益予想としている。
 
 2月8日発表した第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比6.0%増の102億78百万円、営業利益が3.8%増の5億30百万円、経常利益が9.7%増の5億20百万円、純利益が12.1%増の3億40百万円だった。
 
 事業本部(旧飲食事業)の既存店売上が好調に推移し、新規出店した洋菓子店舗も寄与した。売上総利益率は54.7%で0.4ポイント上昇、販管費比率は49.6%で0.5ポイント上昇した。
 
 事業本部(旧飲食事業)は、売上高が6.3%増の92億88百万円で、営業利益が14.3%増の12億75百万円だった。文化事業は、売上高が3.6%増の9億90百万円で、営業利益が1.5%減の1億25百万円だった。
 
 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が79.7%、営業利益が199.2%、経常利益が231.1%、純利益が295.7%とである。第4四半期に新店開業費用が発生するが、既存店売上の好調などで通期予想に上振れ余地がありそうだ。
 
 なお飲食事業の月次売上状況(アトリエうかい店頭販売含む)を見ると、18年1月は全店104.5%、既存店103.2%だった。既存店売上は3ヶ月連続の前年比プラスと好調だった。客単価は15年5月から33ヶ月連続前年比プラスである。
 
■株主優待制度は毎年9月末に実施
 
 株主優待制度は毎年9月中間期末時点の株主を対象として実施している。
 
■株価は上場来高値更新の展開
 
 株価は地合い悪化の影響を受けず上場来高値更新の展開だ。2月8日に4270円まで上伸した。その後も高値圏で堅調に推移している。
 
 2月15日の終値4055円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS22円24銭で算出)は182倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.4%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS923円97銭で算出)は4.4倍近辺である。時価総額は約212億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)