今夜は、英国で発表される一連の物価統計に市場の関心が集まっている。英中銀(BOE)は先週8日の金融政策委員会(MPC)で「当初の見立てよりも早期かつ一段の利上げがおそらく必要になる」との見通しを示した。今夜の物価統計が揃って上ブレすれば、追加利上げ期待はさらに高まる事になるだろう。

 ただ、最も注目が集まる英1月消費者物価指数は前年比で+2.9%と前回(+3.0%)から減速する見込みであり、英1月生産者物価指数(予想:前年比+3.0%、前回:+3.3%)、英1月小売物価指数(予想:前年比+4.0%、前回:+4.1%)も同様に減速予想となっている。仮に、低めの予想値をさらに下回る事になれば、追加利上げへの期待が失望に変わる可能性もあろう。

 なお、英金利デリバティブ市場は5月利上げを6割程度織り込んだ水準で取引されている。市場の追加利上げに対する思惑は、期待と失望のどちら側にも振れる余地があると言えるだろう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)