本日は、英中銀(BOE)が金融政策委員会(MPC)を開き終了後に議事録を公表する。また、今回は四半期インフレレポートも同時に発表する。同レポートで示されるインフレ見通しが次回利上げに対する市場の思惑を揺さぶる事になりそうだ。市場は、5月MPCでの利上げを5割前後の確率で見込んでいる。いわば、5月利上げは「五分五分」との見方であり、その見方はきっかけ次第でどちらにも傾きやすいという状況にある。

 前回のインフレレポートは昨年11月に発表されたもので、インフレ見通しは2018年が2.4%、19年が2.2%、20年は2.1%と、今後数年間はBOEのインフレターゲット(2.0%)を上回り続ける見込みとした。その上で、カーニー総裁は「非常に緩やかなペースでの利上げが今後も必要」との見解を示した。

 最新の英12月消費者物価指数は前年比+3.0%と高止まりが続いているが、前回から0.1ポイント鈍化した。足元で対ドルを中心にポンドが上昇している事も考慮すれば、BOEがインフレ見通しを引上げる公算は小さいのではないだろうか。インフレレポートがハト派的と受け取られ、利上げが6月以降にずれ込むとの見方が広がれば、ポンド安圧力が高まりそうだ。ポンド/ドルはドル買戻しの流れと相まって、比較的大きく下げる可能性もある。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)