東京タイムに108円台半ばまで下げたドル円は反発。NY株が朝方の下げから反発したことを好感し、109円65銭までドル高に。長期金利も再び上昇し、ドル円をサポート。ユーロドルも反発。1.23台前半から1.2405までユーロ高が進み、ユーロ円も1円ほど上昇。

 株式市場は前日の大幅安から急反発。ダウは朝方500ドルを超える下げを見せたが、その後反転し引け値では567ドル高と、前日の下げの半値を戻した形に。債券相場は反落。長期金利は再び2.8%台まで上昇。金と原油は共に続落。

12月貿易収支 → -531億ドル

ドル/円   109.09 ~ 109.65
ユーロ/ドル 1.2314 ~ 1.2405
ユーロ/円  134.52 ~ 135.67
NYダウ   +567.02 → 24,912.77ドル
GOLD   -7.00   → 1,329.50ドル
WTI    -0.76   → 63.39ドル
米10年国債 +0.100  → 2.800%

本日の注目イベント

日  12月景気動向指数
中  中国 1月外貨準備高
独  独12月鉱工業生産
米  12月消費者信用残高
米  カプラン・ダラス連銀総裁講演
米  ダドリー・NY連銀総裁講演
加  カナダ12月建設許可件数

 世界中の投資家の目が株式市場に向いています。特に今回の株価暴落の震源地であるNY株式市場の動きが注目されていますが、昨日のNYダウの動きは荒っぽく、値幅は1日で1000ドルを超える乱高下を見せました。為替の世界では、世界最大のマーケットはロンドン市場です。世界全体の取引量の3割以上はロンドンタイムに出来ています。しかし、株式ではNY証券取引所が最大で、いわば株式市場の「総本山」的な存在になっています。

 従って、その総本山での大混乱が世界の株式市場に大きな影響を与えることは言うまでもありません。日本株などはその象徴といえます。上場企業の7割ほどは「増益決算」を発表しているにもかかわらず、昨日の日経平均株価は一時1600円を超える下げを見せました。引け値ではマイナス1071円でしたが、それでも1000円を超える下げで、正直「そこまで下げるのか」という印象でした、

 昨日のNYダウは結局プラスで終わり、前日比567ドルの上昇でした。前日の下げ幅の半値戻しというところです。ドル円は素直に株価に連動し、昨日の東京タイムに108円46銭前後まで売られた後、夕方には109円台を回復し、NYでは109円65銭までドルが反発しています。

 2.7%まで下げた米10年債利回りは再び2.8%台まで上昇し、前日の水準に戻っていますが、前日売られ過ぎたせいか、株価も反発している状況で、前日金利高を嫌気して売られた株価との整合性は見られません。そもそもマネックス証券の広木氏も述べていたように、2.8%という水準が株価反転の境目になるという理論的な根拠はないはずです。

 今回の株価の乱高下は、システム売買の特徴的な動きであると捉えています。ある一定の下落を認識すると自動的に売りのサインが点灯して、大量の売りを執行してしまい、その下げがまた他の売りを誘い「売りが売りを呼ぶ」状況が発生します。前日1175ドル下げたNYダウは、NY時間15時過ぎの、わずか20分で1500ドルほど急落し、ブルームバーグニュースによると、この動きは「フラッシクラッシュ」と呼べるものと説明しています。

 株価の動きはこれで落ち着くとも思えません。まだ乱高下をすることが予想されることから、ドル円もそれに合わせ神経質な展開になるでしょう。昨日の株価の大幅な下げでも108円台は維持されたことから、先月26日に記録した108円28銭は意識されており、目先のサポートは108円台でいいと思われます。

 一方上値の方は、先週末雇用統計発表直後の110円台半ばがメドとなります。値動きが荒っぽいとは言え、108-111円のレンジと捉えるべきです。株価の動きに振らされているだけで、明確なトレンドはありません。そのため初動での「順張り」は機能しますが、突っ込み売り、突っ込み買いは避けたいところです。

 本日の予想レンジは109円~110円30銭程度と見ています。日本株の反発でどこまでドル円が買われるのかが、東京タイムでの焦点です。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)