NY株式市場がさらに大幅な下げに見舞われたことで、安全通貨の円が買われ、ドル円は110円台前半から一時109円割れまで下落。ユーロドルでもロング解消の動きが強まり、1.2383まで下落し、ユーロ円も135円近辺まで売られる。株式市場は動揺が収まらず、ダウは一時1600ドルに迫る過去最大の下げ幅に。引けにかけては下げ幅を縮めたものの、結局1175ドルのマイナスで取引を終える。債券相場は急騰。リスク回避の流れが強まったことから前日売られた債券は大きく買い戻される。長期金利は2.70%台まで低下。金、原油も続落。

1月ISM非製造業景況指数 → 59.9

ドル/円108.99~ 110.26

ユーロ/ドル1.2383 ~ 1.2449

ユーロ/円  135.06~ 136.96

NYダウ  -1175.21 → 24,345.75ドル

GOLD  -0.80 →1,336.50ドル 

WTI  -1.30→ 64.15ドル  

米10年国債 -0.141 → 2.700%

 
本日の注目イベント

豪  豪12月貿易収支
豪  豪12月小売売上高
豪  RBA、キャッシュターゲット
米  12月貿易収支
米  ブラード・セントルイス連銀総裁講演
加  カナダ12月貿易収支


 先週末の雇用統計をきっかけに、米国の長期金利が上昇し、その金利上昇を嫌気し株価の急落は、世界中の株価下落の引き金を引いています。昨日の日本株は600円近く下落し、その流れは欧州株の下落につながり、さらに一周して帰ってきたNYでは「暴落」という言葉を使ってもいいほどの下げを見せ、ダウは一時1600ドル迫る下げを演じました。その後1000ドル以下の下落幅まで戻したものの、大引けは先週末比、1175ドル安と、2日間で1800ドルを超える「暴落」となりました。

 ドル円は株価の下落には反応しやすく、110円台で推移していたドル円は109円を割り込む水準まで円高が進み、市場は急速に「リスクオフ」にシフトしてきました。この流れは、これまで投機的に買われていたWTI原油市場にも波及し、原油価格もここ2日間で2ドルを超える下げを見せ、ドルが売られたにも関わらず金も売られています。投資家はこうなると、とにかく利益の出ているものは全て売って、利益を確保する行動に出たということです。

 「リスクオフ」は当然のことながら安全資産である債券に資金が向かいます。その結果、米10年債が買われ、長期金利は2.70%前後まで急落してきました。米金利の上昇が今回の株価暴落の引き金だったわけですから、金利低下で株価も落ち着きを取り戻するものと思われます。もっとも、これだけ傷が深いと、立ち直るにも時間が必要となり、そう簡単に元の姿には戻れないことも過去の歴史が物語っています。

 ドル円は再び110円台から108円台後半まで押し戻されており、昨日の動きは円全面高の様相です。ユーロ円も135円台まで売られ、ポンド円も152円台、さらに豪ドル円も1カ月半ぶりに85円台まで下落してきました。こうなるとテクニカルも役にはたちません。株式市場が落ち着きを取り戻すのをただ待つしかありません。今朝の情報ではビットコインも再び急落しており、結局「上がりすぎたものはいつか必ず下がる」ということを、改めて実感したということです。

 本日の注目点は、もちろん日本株がどこまで下げるかという点です。1000円以上下げる可能性があり、ドル円も下値を試す展開が予想されます。現在第3四半期決算の発表がピークを迎えていますが、日経新聞の調査によると先週末までに決算発表を終えた企業の7割が「増益」とのことです。良好な企業業績が株価の下落を支えることも考えられますが、先物主導で売られると、企業業績も無視され下落に勢いがつくことになり、下落抑制の役にたつかどうかは不明です。

 日本株次第ということになりますが、本日のレンジは108円50銭~109円80銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)