ドル円は108円台で小動き。上院での米財務長官の発言でドルが買われたが109円台には届かず。ユーロドルは小幅に反発。1.24台を回復し、1.2454まで上昇したが、トランプ大統領の演説を控え小動き。

 株式市場は大幅に続落。利益確定の売りが続き、ダウは362ドルの下落。前日と合わせ500ドル超える下落に。債券は続落。長期金利は引け値で2.72%台と2014年以来の高水準に。金、原油も売られ、ポジションの解消が優勢に。

1月消費者信頼感指数 → 125.4

ドル/円   108.41 ~ 108.94
ユーロ/ドル 1.2384 ~ 1.2454
ユーロ/円  134.74 ~ 135.21
NYダウ   -362.59 → 26,079.89ドル
GOLD   -5.10   → 1,340.00ドル
WTI    -1.06   → 64.50ドル
米10年国債 +0.026  → 2.720%

本日の注目イベント

豪  豪第4四半期消費者物価指数
日  12月鉱工業生産
中  中国1月製造業PMI(速報値)
中  中国1月非製造業PMI(速報値)
独  独1月雇用統計
欧  ユーロ圏12月失業率
欧  ユーロ圏1月消費者物価指数(速報値)
米  FOMC声明発表
米  1月ADP雇用者数
米  1月シカゴ購買部協会景気指数
米  12月中古住宅販売成約指数
加  カナダ1月GDP

 トランプ大統領の一般教書演説を控え、ドル円は108円台で小動きだったがムニューシン財務長官の発言で上値を試す場面もあったが、109円台には届きません。財務長官は上院銀行委員会で証言し、今月24日の自らの発言に触れ、「ドルを口先で押し下げる意図はとにかく絶対になかった」と語り、ダボスでの発言はメディアが誇張したものだったと述べ、「はっきりさせておきたい。われわれは介入のない自由な為替市場を持ち、世界で最も流動性の高い市場に信頼を置くことを強く支持する」と表明。「従って、短期的なことは懸念していない」と述べました。(ブルームバーグ)

 このように同長官は、先日のドル安容認発言を取り消す内容の証言を行い、長期的には強いドルを「断然」支持すると述べました。ドル安容認の意図はなかったというものの、「覆水盆に帰らず」で、今回の証言でもドル円の反応は限定的でした。昨日の上院での証言が本意だとしても、ダボスでの発言は軽率だったと言えます。同長官は以前、ゴ-ルドマンの幹部を経験したこともあり、どのような発言をすれば、市場がどのように反応するかは熟知しているはずです。市場の動きに精通している長官であれば、言葉を選ぶべきだったと思います。

 昨日の金融・商品市場はこれまで買われてきたポジションの解消が目立った1日でした。特に株式市場ではダウが362ドルも下落し、前日も177ドル下げたことで、2日間の下落幅は540ドルほどとなり、昨年5月以来の大幅安を記録しました。また債券市場では10年債が売られ、昨日は引け値でも2.72%まで金利が上昇し、こちらは2014年4月以来の高水準です。

 さらに上昇を続け、66ドル台まで買われたWTI原油価格も1ドルを超える下げを見せ、金も売られています。全体を眺めれば「リスクオフ」の流れが進んだと思われ、ドル円では円が買われ、もう少し円高が進んでもおかしくはなかった印象ですが、上記ムニューシン発言が円の上昇を抑えたと言えます。

 市場は間もなく行われるトランプ大統領の演説の内容に注目しています。インフラ投資、通商政策、さらには北朝鮮問題などにも言及するものと見られます。その中でも焦点は貿易問題でしょう。対中国、メキシコ、日本、ドイツなどに対してより強い政策を考えているようだと、さらなる保護主義の強化につながり、ドル円でも円高が進む可能性があります。

 本日の予想レンジは108円~109円30銭程度とします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)