トランプ米大統領は昨日終盤に「強いドルを望む」と異例の発言を行った。大統領は「財務長官のドルに関するコメントは文脈が無視されている」とも述べており、ムニューシン米財務長官の24日の発言「ドル安は明らかに貿易にとって良いこと」を打ち消して見せた。

 ただ、市場は大統領発言を全面的に受け入れた訳ではないようだ。ドル/円は、本日早朝に109.70円台まで上昇する場面もあったが、その後は109.00円台を割り込むなどドル買いは息切れしている。改めてトランプ米大統領のダボス会議での発言に注目が集まりそうだ。もし、保護主義的な発言があれば、市場は本音が出たとばかりにドル売りを再開するだろう。一方で講演が無難な内容なら、週末を控えた買戻しが入ってもおかしくないタイミングであろう。

 また、本日は米10-12月期国内総生産(GDP)の発表も予定されており、前期比年率+3.0%と高めの伸びが見込まれている。本日のドル/円はこれらの材料への反応とポジション調整の動きが相まって乱高下する可能性もある。
 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)