中国への資金流入が続いている。人民元が対米ドルで上昇し、中国企業による外債発行が増加していることも要因の一つ。大和総研経済調査部研究員の中田理惠氏が1月24日に「中国:国内資金需給ひっ迫により外債発行が急増」と題したレポート(全5ページ)を発表し、3四半期連続で流入超となった中国の金融収支について分析した。レポートの要旨は以下の通り。
 
◆2017年7-9月期の中国国際収支統計によると、金融収支(外貨準備を除く)は3四半期連続の流入超となった。
 
◆国内資本の流出は規制強化等の影響もあり低水準に留まった。一方で、海外資本は債券投資の急増を背景に大幅な流入超となった。
 
◆この背景には(1)中国当局によるレバレッジ縮小政策の結果として国内の資金需給がひっ迫し中国企業による外債発行が増加したこと 、(2)海外投資家が香港取引所を経由して中国本土内の債券市場に投資できるサービスであるボンドコネクト(中国語では債券通)の開始等により海外投資家による債券購入が増加したことの2つがある。
 
◆人民元は対ドルで上昇基調、金利も高水準にあるため、昨年よりも資金流出圧力は弱まっていると考えられるが、当局は引き続き資本流出への規制を継続している。(情報提供:大和総研)(イメージ写真提供:123RF)