テクマトリックス <3762> は「ITのスペシャリスト集団」として、システム受託開発やセキュリティ関連製品販売などの情報サービス事業を展開している。18年3月期はセキュリティ関連が好調に推移して大幅営業増益・連続増配予想である。株価は上場来高値更新の展開だ。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。なお1月31日に第3四半期決算発表を予定している。
 
■システム受託開発やセキュリティ関連製品販売などを展開
 
 ネットワーク・セキュリティ関連のハードウェアを販売する情報基盤事業、および医療・CRM・EC・金融を重点分野としてシステム受託開発やクラウドサービスを提供するアプリケーション・サービス事業を展開している。
 
 17年3月期のセグメント別売上高構成比は情報基盤事業67%、アプリケーション・サービス事業33%、営業利益構成比は情報基盤事業83%、アプリケーション・サービス事業17%だった。連結子会社は合同会社医知悟、クロス・ヘッド、沖縄クロス・ヘッド、カサレアルの4社である。
 
 重点戦略として、ストック型ビジネスの保守・運用・監視サービス関連の戦略的拡大、クラウド関連事業の戦略的・加速度的推進、ネットワーク・セキュリティ関連商材およびサービスの充実などを推進している。クラウドサービスでは、コンタクトセンター向け顧客情報・対応履歴一元管理CRMシステム「Fast」シリーズや、医療情報クラウドサービス「NOBORI」などを展開している。
 
 経営計画の目標数値には、18年3月期売上高251億円(情報基盤170億円、アプリケーション・サービス81億円)、営業利益23億50百万円(情報基盤16億円、アプリケーション・サービス7億50百万円)を掲げている。さらに中期的には年率売上高成長率10%、M&Aや海外展開を含めて事業規模250億円~300億円、ストック売上(クラウド、保守、運用・監視サービス等)比率50%超を目指して、売上高営業利益率10%へ挑戦する。
 
 17年12月にはメディカル・データ・ビジョン <3902> と業務提携した。医療情報クラウドサービス「NOBORI」とメディカル・データ・ビジョンのWEBサービス「カルテコ」を連携する。
 
 1月22日には、100%子会社としてNOBORIを設立して医療システム事業を承継(効力発生日18年4月1日)すると発表した。またNOBORIが行う第三者割当増資を三井物産 <8031> が引き受ける(払込期日18年4月19日)ことに関する出資契約、およびNOBORIの運営等に関する株主間契約の締結を発表した。三井物産と共同で事業展開する。
 
 収益面では情報システム関連のため、年度末にあたる第4四半期(1~3月)の構成比が高い特性がある。株主優待制度は毎年9月30日現在の500株以上保有株主を対象として実施している。
 
■18年3月期大幅営業増益・連続増配予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比9.1%増の240億円、営業利益が21.7%増の20億円、経常利益が35.2%増の22億円、純利益が37.5%増の14億円としている。セキュリティ関連が好調に推移し、人件費増加などを吸収して大幅増益予想である。配当予想は3円増配の年間18円(期末一括)で、予想配当性向は22.3%となる。
 
 第2四半期累計は売上高が前年同期比6.1%増収、営業利益が6.5%減益、経常利益が14.6%増益、純利益が15.0%増益だった。売上面は堅調だが、人件費増加などで営業減益だった。売上総利益率は32.8%で0.9ポイント低下、販管費比率は27.7%で0.3ポイント低下した。経常利益と純利益は営業外収益に投資事業組合運用益1億49百万円を計上して増益だった。
 
 情報基盤事業は売上高が4.1%増の73億60百万円で営業利益が11.8%減の5億19百万円だった。アプリケーション・サービス事業は売上高が10.2%増の36億68百万円で営業利益が6.5倍の37百万円だった。医療情報クラウドサービス「NOBORI」は好調な引き合いが継続している。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が46.0%、営業利益が27.8%、経常利益が31.7%、純利益が31.9%である。低水準の形だが、第4四半期の構成比が高い特性のため、通期ベースでは好業績が期待される。
 
■株価は上場来高値更新の展開
 
 株価は急伸して17年6月1919円を突破し、上場来高値更新の展開となった。1月23日には2253円まで上伸した。
 
 1月24日の終値2161円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS80円60銭で算出)は26~27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は0.8%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS277円14銭で算出)は7.8倍近辺である。時価総額は約535億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高感を強めている。目先的な過熱感を冷ますための自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)