ドル円は一時111円台を回復。閉鎖が続いていた政府機関の一部が解除に向かうことからドルが買われた。ドル円は111円22銭まで上昇したものの、買いの勢いが収まると反落し、110円80銭前後まで下げる。ユーロドルは1.22台で小動き。今週のECB会合を見極めたいとの雰囲気が支配的となり、1.22台半ばを挟んでもみ合い。

 株式市場は政府機関の一部閉鎖が解除されることを材料に続伸。ダウは142ドル上昇し、他の主要指数とともに揃って最高値を更新。債券相場はほぼ変わらず。10年債利回りは2.65%から2.66%近辺で推移。金は反落し、原油価格は反発。

ドル/円   110.69 ~ 111.22
ユーロ/ドル 1.2224 ~ 1.2261
ユーロ/円  135.58 ~ 136.14
NYダウ   +142.88→ 26,214.60ドル
GOLD   -1.20  → 1,331.90ドル
WTI    +0.25  → 63.62ドル
米10年国債 -0.009 → 2.650%

本日の注目イベント

日  日銀金融政策決定会合
日  黒田日銀総裁記者会見
独  独1月ZEW景況感指数
英  英12月財政収支
欧  ユーロ圏1月消費者信頼感(速報値)
米  1月リッチモンド連銀製造業指数
米  企業決算 → ジョンソン&ジョンソン、P&G、ベライゾン

 米上院は22日、暫定予算案を可決しました。この後下院に回され、再度下院での審議を経て、可決の必要がありますが、下院はどんな案でも可決すると見られるため、同法案は成立する見込みです。成立すれば3日目に突入した米政府機関の一部閉鎖が解除されることになりある程度予想されたこととはいえ、市場は好感しています。

 ドル円はドルが買い戻され、111円22銭まで上昇しましたが長続きはしませんでした。その後は再び110円80銭前後まで落とされており、現時点では「110円割れ」は回避できたものの、上値の重さは変わっていません。今週は本日の日銀会合の結果と黒田総裁の会見に注目していることと、25日のECB理事会というイベントがドルの上値を抑えている可能性があります。

 日銀決定会合では、まず金融政策の変更はないものと思われますが、問題は黒田総裁の記者会見での発言でしょう。昨年のスイスでの「リバーサルレート」への言及以来、日銀が金融引き締めへのメッセージを発しているのではないかといった思惑が広がっています。今月に入っては、買いオペの減額もあり、さらに政策への不透明感が増しています。日銀サイドからも説明がないことから、海外勢を中心に「政策変更への布石では?」といった懸念は払拭されてはおらず、円高が進んだ大きな背景と見られます。

 会見ではおそらく「2%の物価上昇達成に向かって引き続き努力していく」といったこれまでの発言とは大きな変化はないと予想しています。金融政策の変更を匂わせた瞬間にドル売りが加速し、円高に振れることになると思われるからです。円高がさらに進めば2%の物価上昇には逆風となり、目標達成がさらに遠のくことになります。また円高がさらに進行することで、将来の「出口戦略」がさらに延びることにもなり、FRBとECBの背中が見えなくなることも予想されます。

 焦点は、日銀の政策スタンスがこれまでと変わりがないことを確認された後でも、足元のドル円の上値の重さが続くのかどうかです。ECBの政策スタンスも含め、今週はそのあたりを確認するタイミングと言えそうです。

 本日のレンジは110円50銭~111円50銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)