本日は日銀金融政策決定会合が最大の注目イベントだ。政策自体は現状維持が確実と見られ、市場の関心は黒田総裁の会見に集まっている。先進国の中銀の多くが金融政策の正常化に舵を切る中、日銀もこれに追随するとの見方が市場に広がりつつある。日銀が年始のオペで長期債の買入れを減額した事などがきっかけとなった。
 ただ、インフレ率が見込み通りに伸びない中で、日銀のスタンスが「出口戦略」に傾斜する可能性は低いだろう。「出口戦略」が円高を誘発すればインフレ目標の達成はますます遠退く事になるためだ。なお、日銀が掲げる「オーバーシュート型コミットメント」は、消費者物価上昇率の実績値が安定的に2%の物価安定の目標を超えるまで、マネタリーベースの拡大方針を継続するというものだ。黒田総裁は、市場にくすぶる出口観測を時期尚早として否定する公算が大きい。米長期金利が上昇基調にあるだけに、日銀の緩和継続スタンスが強調されれば、ドル高・円安に振れる可能性もあろう。
 本日の予想レンジ:110.400-111.800円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)