暫定予算の協議が難航し、政府機関の一部閉鎖のリスクが高まったことでドル円は小幅に下落。110円51銭までドル安が進み、110円80―90銭で越週。ユーロドルは1.22台半ばから小幅に下落したものの、1.22台は維持。株式市場は上昇。S&P500は反発し、再び最高値を更新。金融株などが買われた。債券相場は続落。10年債利回りは一時2.66%台へと上昇。金は続伸し、原油は続落。

1月ミシガン大学消費者マインド(速報値)   →  94.4

ドル/円110.51 ~ 110.85

ユーロ/ドル1.2215 ~ 1.2269

ユーロ/円  135.18~ 135.69

NYダウ  +53.91 → 26,071.72ドル

GOLD  +5.90 →1,333.10ドル 

WTI   -0.58  → 63.37ドル  

米10年国債 +0.033 → 2.659%

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 懸念されていた米暫定予算案はぎりぎりまで交渉が続けられていましたが、上院で可決に必要な60票を確保することが出来ず、米政府機関が一部閉鎖に追い込まれました。マコネル共和党上院院内総務は「われわれが目にしたのは、無責任な政治的取引のために何百万人の米国人を犠牲にするという民主党上院議員の皮肉な決断」(ブルームバーグ)と述べています。議会は21日、打開策を見出そうと異例の審議を行っており、21日深夜までの解決を目指しているようです。

 先週末には一旦111円台を回復したドル円でしたが、ドルがじりじりと売られる展開が続き、週明けのオセアニアでは「窓を開け」、110円台半ばまで円高が進んできました。米政府機関閉鎖は、直近ではオバマ政権の時にもあり、いずれ議会が妥協案を成立させると見られており、それほど心配はしていませんが、ドルにとっては重石となっているのは事実です。米長期金利が3年ぶりの高水準となる2.66%台まで上昇したにもかかわらず、ドル円が売られている背景の一因になっていると思われます。

 さらにドル円の上値を重くしているのが、ユーロドルの動きです。ユーロドルは先週1.23台に乗せるなど、「ユーロ高ドル安」が続いていますが、今朝も上記米政府機関一部閉鎖の影響を受け、「窓明け」で取引が始まっていますが、加えてメルケル政権継続にとって明るい光が射してきたこともユーロ高につながっています。ドイツ社会民主党(SPD)はメルケル首相との正式な連立交渉開始を支持しました。SPDは21日ボンで開いた党大会で、362対279で、メルケル首相率いる政党との交渉支持を決めました。メルケル首相は、「前向きな結果」だとSPDの決定を歓迎するコメントを発表しています。

 米暫定予算、トランプ大統領のロシア疑惑、北朝鮮問題など、依然としリスクを抱えながらも、安全資産の米国債が売られ、長期金利が上昇しています。その長期金利の上昇にも、これまでのような相関関係は崩れて、ドル円はなかなか上昇トレンドに乗れません。目先は、やはり110円の心理的な節目が重要かと思われます。ここを明確に割り込むと、市場心理も急激に円高方向に傾く可能性があるからです。本日のレンジは110円20銭~111円20銭程度とします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)