東京タイムに110円19銭まで下落したドル円は、110円を割り込まなかったこともあり反発。NYの午後には米金利と株高を手掛かりに急反発し111円台を回復。111円30銭前後までドル高が進み、この日の高値圏でクローズ。ユーロドルは反落。ECB副総裁の発言から利益確定のドル買いユーロ売りが出て、1.2177前後まで下落。株式市場は急騰。税制改革が企業利益を押し上げるとの見方から半導体株を中心に大幅反発。ダウは322ドル上昇し、一気に2万6100ドル台に。S&P500も昨年11月以降で最大の上げ幅を記録。債券相場は反落。議会が政府機関閉鎖を回避できるとの観測が広がり売られる。長期金利は2.58%近辺台まで急騰。金は続伸し、原油価格は反発。
 

12月鉱工業生産       →  +0.9%
12月設備稼働率       →  77.9%
1月NAHB住宅市場指数  →  72

ドル/円110.60 ~ 111.27
ユーロ/ドル1.2206 ~ 1.2288
ユーロ/円  135.15~ 135.98
NYダウ  +322.79 → 26,115.65ドル
GOLD  +2.10 →1,339.20ドル 
WTI   +0.24  → 63.97ドル  
米10年国債 +0.042 → 2.579<br>%

本日の注目イベント

豪   豪12月雇用統計
中   中国 10-12月GDP
中   中国 12月小売売上高
中   中国 12月鉱工業生産
米   12月住宅着工件数
米   12月建設許可件数
米   新規失業保険申請件数
米   1月フィラデルフィア連銀景況指数
米   企業決算 → モルガン・スタンレー、IBM、アメックス
  

 昨日このレポートでも触れたように、ドル円の下値は110円を割り込むかどうかが目先の焦点で、一方上値は「1時間足」の雲の上限である111円前後を抜けるかどうかが注目でした。東京時間で一時110円19銭前後までドルが売られる場面もありましたが、110円を割り込まずに、海外市場にバトンタッチ。NYでは午後の遅い時間に株高、金利高に反応して上記「抵抗帯」を抜け、111円30銭近辺までドルが反発しています。

 前日まで一貫して売られていたドルが、昨日の海外市場では反転の兆しを見せてきました。ユーロドルは珍しく、昨日の東京タイムに1.2323までユーロ高が進み、2014年12月以来となるユーロ高を付けましたが、NY時間にはECBのコンスタシオン副総裁がイタリア紙とのインタビューで、ファンダメンタルズを反映しない急激な通貨高を懸念する発言を行い、フォワードガイダンスの変更はすぐではないとの認識を示したことが、ユーロ売りを誘いました。

 このところの急激なユーロ高については、いずれECB高官からけん制する発言が出るのではないかと予想はしていましたが、レベル的には1.25を超えてからと考えていました。やや想定よりも早い行動と言えますが、さらにここから一段とユーロ高が進むと、景気回復に悪影響を与え、輸入物価の押し下げ圧力が高まり、2%の物価目標達成が遠のくという影響も考えられることから、早めのけん制に出たものと思われます。

 一方ドル円は2日連続で110円台前半を試したものの、現時点では結局110円割れには失敗しています。結果として110円台前半を底値とする「ダブルボトム」を確認することになっています。113円台半ばから下落し始めたドル円でしたが、これである程度「ドル買い円売り」のポジションも解消されていると思われます。また、ドル円の下落を主導したユーロドルの上昇にも一服感が出てきました。このまま直ぐに113円台を回復するには早すぎるとは思いますが、110-113円のレンジを形成する可能性が高まったと思われます。

 本日は米国株の急騰とドル円の111円台回復を受けて日本株も上値を試し、2万4000円台に乗せる可能性が高いと予想します。一応ドル円にとっても支援材料になろうかと思います。

 予想レンジは110円80銭~111円80銭程度としますが、「1時間足」の200本の平均レートは111円60銭を超えたところにあるため、目先はこの水準を超えられるかどうかに注目しています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)