昨日の欧州市場では、一部メディアが「ズマ大統領が辞任」と報じた事を受けて一時ランドが急騰する場面があった。すぐに誤報と判明したため失速したが、改めて市場が大統領の早期交代を望んでいる事が分かった。
 
 こうした中、本日は与党・南アフリカ民族会議(ANC)が全国執行委員会を開き、ズマ大統領の退陣問題を協議する(このため、昨日は誤報に市場が大きく反応したと考えられる)。大統領の任期は来年6月までだが、昨年末の党首選で反ズマ派のラマポーザ氏(現副大統領)が勝利した事で、ズマ大統領に早期退陣を迫る動きが強まっており、ANCの最高意思決定機関である執行委員会がどのような判断を下すか大いに注目が集まっている。早期退陣なら反ズマ派で改革路線のラマポーザ新大統領の早期誕生期待が高まりランド高が進むと見られる一方、退陣を迫れないようだと失望のランド売りが強まりそうだ。ANC内にはズマ大統領の支持者も少なくないため、結果は予断を許さない。
 
 大統領交代という息の長いテーマにつき、中長期的にもランド相場の動向を左右する可能性があり、本日の執行委員会の決定が注目される。
 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)