昨日のドル/円は、日銀が国債買入れオペを減額した事で円買いが優勢となり、一時112.30円台まで下落した。市場はこうした日銀の動きを「ステルス・テーパリング(密かな緩和縮小)」と受け止めたようだ。ただ、日銀はすでに金融緩和の軸足を「量」から「金利」に移しており、買入れ「量」の小幅な減額に緩和縮小の意図はないはずだ。
 また、日銀の見通しどおりに物価が上昇しない中で、「ステルス」とはいえ円高=デフレに逆戻りしかねない「テーパリング」に踏み出すとは思えない。早晩、日銀の出口戦略は次期尚早との見方が広がり、円高にも修正が入ると見る。なお、黒田総裁の発言機会は来週15日まで予定されていないが、日銀首脳が予定外の発言を行い早めに火消しに動いてもおかしくないだろう。
 本日の予想レンジ:112.000-113.400円(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)