昨日発表された米12月ADP全国雇用者数は25.0万人増と市場予想(19.0万人増)を上回り、前月(18.5万人増)から加速した。米民間部門の雇用情勢は引き続き堅調で、公的部門も加えた本日の米12月雇用統計でも非農業部門雇用者数については堅調な伸びが期待できそうだ。

 もっとも、昨日のADP全国雇用者数に対するドルの反応は限定的で、ドル/円は小幅に上昇したのみだった。円以外の主要通貨に対してはドルの下落を止められなかった。これは、市場がもはや雇用の「量」には強い関心を抱いていないという事だろう。本日の雇用統計でも、市場の視線は非農業部門雇用者数よりも平均時給に注がれているようだ。物価上昇圧力となりうるだけの賃金上昇が見られるかが最大の焦点と言えよう。

 なお、12月平均時給の市場予想は前月比+0.3%、前年比+2.5%となっており、11月(前月比+0.2%、前年比2.5%)と同程度の伸び率が見込まれている。予想通りの結果では、ドルを押し上げる力は限られそうだ。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)