ドル円は112円台前半まで下げる場面があったものの、良好な経済指標や自動車販売、さらにFOMC議事録でも緩やかな利上げスタンスが確認されたことでドルが反発。ユーロドルは前日1.2081前後までユーロ高が進んだものの、この日はドル高の流れに反落。1.20台は維持しており、先高観が強まっている。株式市場は続伸し、主要3指数は揃って最高値を更新。12月のFOMC議事録では、今後とも利上げは緩やかなものになるとのスタンスが維持されたことを好感。ダウは98ドル上昇し、2万5千ドルも視野に。債券は上昇。10年債利回りは2.44%台へと若干下落。金はFOMC議事録公表後に下落。原油価格はイランでの反政府デモ拡大を手掛かりに買われ、61ドル台へ。

11月ISM製造業景況指数 → 59.7

ドル/円112.19 ~ 112.61

ユーロ/ドル1.2001 ~ 1.2034

ユーロ/円  134.83~ 135.24

NYダウ   +98.67 → 24,8922.68ドル

GOLD   +2.40 →1,318.50ドル 

WTI   +1.26  → 61.63ドル  

米10年国債 -0.020 → 2.443       %

 
本日の注目イベント

英  英12月サービス業PMI
英  英11月消費者信用残高
米  12月ADP雇用者数
米  新規失業保険申請件数

 昨年末にややドル売り圧力を残したままで越年したドル円は、年明け2日には112円06銭前後までドル安が進みましたが、112円台は維持しています。昨日のNYでは12月のFOMC議事録が公表され、メンバーの多くが漸進的な利上げを引き続き支持していることが示されたことで株価が上昇したことや、12月のISM製造業景況指数が予想を上回ったことを手がかりに、112円60銭前後までドルが反発しています。

 年明けのNY市場ではドル円は引き続き小動きでしたが、株価は連日上昇し、昨年の勢いを継続している格好です。原油価格も、イラン国内での反政府デモがさらに拡大していることから供給が減少するとの見方からWTI原油価格は2年7カ月ぶりに高値を記録しています。これも産油国の米国にとってはプラスに働きそうです。

 相変らず、ぱっとしないのがドル円と、米債券市場の動きです。ドル円は昨年12月28日に113円台を割り込み、112円台に入ってからは終始112円台で推移しており、動意を見せません。引き続きボラティリティが低水準なのと、ドル円との相関性が高い米金利が緩やかな動きを見せていることが背景です。今年は昨年のようなことはないと思いますが、動くきっけかを模索している状況だと考えております。

 2018年の相場見通しについては、19日のセミナーで述べたいと思いますが、ポイントは株高に沸く米景気が今年も続くのかどうかという点です。もし、今年も昨年と同様にNYダウなどの株価が25%も上昇したら、ダウは3万1千ドル前後まで上昇することになります。そうなれば、多くの資金が債券からさらに株式市場に流れ込み、米金利の上昇圧力になりますが、同時にドル円の上昇圧力にもなります。

 2009年7月に始まった米景気の拡大は今年で9年目にはいっており、一部にはそろそろ失速するとの見方もあります。年明け2日ではその気配は微塵も見られませんが、景気拡大が続く以上、ドル円の大幅下落は考えにくいと思われます。もっとも、ドル円は米景気だけで動くものでもありませんが、今年はその意味でも日銀の金融政策に注目しなければなりません。本日は日経平均株価が300-400円程度上昇すると予想していますが、ドル円も底堅いと思われます。レンジは112円20銭~113円程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)