アンジェス <4563> (東マ)は、遺伝子治療薬、核酸医薬、DNAワクチンの開発を推進している。重症虚血肢を対象とするHGF遺伝子治療薬は準備でき次第、再生医療等製品の製造販売承認申請を行う予定だ。
 
■HGF遺伝子治療薬(重症虚血肢)などの開発を重点推進
 
 重点的に推進する開発プロジェクトは、重症虚血肢を対象とするHGF遺伝子治療薬、椎間板性腰痛症を対象とするNF-kBデコイオリゴDNA、高血圧を対象とするDNAワクチンとしている。
 
 重症虚血肢を対象とするHGF遺伝子治療薬は、大阪大学医学部附属病院の主導による先進医療B制度の下で実施された医師主導型臨床研究において、申請が可能となる結果を得ることができたため、準備でき次第、厚生労働省に対して再生医療等製品の製造販売承認申請を行う予定だ。販売に関しては、田辺三菱製薬と国内および米国における独占的販売契約を締結している。
 
 なお12月4日には米スタンフォード大学に研究拠点を設置し、HGFの臨床開発をはじめ、将来事業に向けて協業を拡大すると発表した。
 
 椎間板性腰痛症を対象とするNF-kBデコイオリゴDNAは、17年4月に米食品医薬品局(FDA)から新薬臨床試験開始届け(IND)の承認を取得した。カリフォルニア州立大学サンディエゴ校など、米国数ヶ所の施設において第1b相臨床試験を実施する予定で、17年後半の投与開始を目指している。
 
 17年9月には、尋常性乾癬(かんせん)を対象としたNF-kBデコイオリゴDNAに関する特許が欧州特許庁において登録されたと発表した。日本では既に12年5月に登録されている。
 
 高血圧を対象としたDNAワクチンは、第1・2相臨床試験開始に向けて17年7月、オーストラリアの規制当局である薬品・医薬品行政局(TGA)に臨床試験届け(CTN)を提出した。その後TGAから事務的な手続に関する追加要求を受けたため、要求事項について対応を続けており、治験開始は18年となる見込みだ。
 
 なお12月5日には、DNAワクチン技術を用いたエボラ出血熱抗血清製剤の開発に関して、マウスを使った動物試験の中間報告で良好な結果が得られたと発表している。早期実用化に向けて開発を進める。
 
■17年12月期は赤字縮小予想
 
 17年12月期の連結業績予想は、売上高が3億60百万円、営業利益が34億円の赤字、経常利益が34億円の赤字、純利益が34億円の赤字としている。前期との比較で赤字が縮小する見込みだ。なお12月13日に、特別利益に投資有価証券売却益および新株予約権戻入益の計上を発表している。
 
 資金調達については、17年9月に第31回新株予約権(リーディング証券に対する第三者割当方式、行使価額修正条項付、総数12万個=1200万株)を発行している。11月末時点の未行使数は11万個(=1100万株)である。
 
■株価は調整一巡感
 
 株価は600円近辺でモミ合う形だが調整一巡感を強めている。12月26日の終値は598円、時価総額は約471億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んだが、徐々に下値を切り上げている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)