No.1 <3562> (JQS)は、前日25日に5円安の2352円と5営業日続落して引けた。同社株は、今年10月12日に発表し今2018年2月期第2四半期(2017年3月~8月期、2Q)累計決算が、赤字となった今期第1四半期(2017年3月~5月期、1Q)業績とは様変わりに黒字転換して着地したことを手掛かりに600円超幅の上値追いとなったが、年末を控えて目先の利益を確定する売り物に押された。ただ、今年9月、11月と「改正個人情報保護法」関連の自社企画のサーバーやUTM(統合脅威管理)機器を相次いで発売したことなどを評価し、業績期待を高めて情報セキュリティ関連の割安株買いも下値に交錯している。
 
■1Q赤字業績から生産性向上、工事内製化などで2Q業績は黒字転換と様変わり
 
 同社の今期2Q累計業績は、四半期決算が初作成となるため前年同期比較はなく、売り上げ38億3800万円、営業利益1億2900万円、経常利益1億2000万円、純利益7700万円で着地した。積極的な新規採用や人材育成などの先行投資負担で利益が2500万円~4100万円の赤字となった今期1Q業績と様変わりとなった。また監査法人のレビューを受けていない前2017年2月期2Q累計業績に対しても、売り上げは11.8%増、セグメント利益も3倍増益となった。 
 
 オフィスコンサルタント事業では、営業稼働人数の増加で既存OA関連商品の入れ替え販売や情報セキュリティ商品の販売が堅調に推移し、システムサポート事業でも、情報セキュリティ商品の保守やオフィス通販が伸び、1Qの先行投資負担は、生産性向上でカバーすると同時に工事の内製化を進めてコストを低減させたことなどが寄与した。
 
 今2018年2月期業績は、期初予想に変更はなく、売り上げ74億3700万円(前期比5.4%増)、営業利益3億3000万円(同8.8%増)、経常利益3億1100万円(同7.2%増)、純利益2億300万円(同6.7%増)と見込み、純利益は、連続して過去最高を更新する。今年9月には、「改正個人保護法」対応の自社企画商品のサーバー「NWS-2T500SS」、11月には同じくUTM機器の「NR-C500S」をそれぞれ発売、シリーズ商品のラインアップを拡充させたことも、より業績期待を高める。なお、同社が推進している中期経営計画では、既存事業の売り上げ増加に加えて、市場拡大が続く情報セキュリティ機器、防犯セキュリティ商品などに自社企画商品を投入し最終年度の2019年2月期の業績目標数値として売り上げ81億円、営業利益4億円、経常利益3億9100万円、純利益2億5900万円を目指している。
 
■25日線出没の三角保ち合いを上放れ低PER修正でまず今年5月高値にチャレンジ
 
 株価は、今年3月のIPO時に4135円の上場来高値まで買い進まれて調整し、世界的にサイバー攻撃が頻発した今年5月に3455円の戻り高値をつけたが、北朝鮮情勢緊迫化による地政学リスク懸念の波及で上場来安値1930円へ突っ込んだ。同安値からは、新情報セキュリティ機器の発売に今期2Qの好決算、さらに投資評価会社の「強気」の投資判断・目標株価などが続いて下げ過ぎ訂正に動き、2800円高値をつけ最高値から最安値までの調整幅の40%戻しを達成した。足元では、25日移動平均線を出没する三角保ち合いを続けており、PERは16倍台と情報セキュリティ関連株として相対的に割安となっている。三角保ち合いを上放れてまず2800円抜けから今年5月の戻り高値を目指し、上場来高値奪回に向け弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)