先週も結局、1ドル=112円台~113円台で、為替は大きな動きはありませんでした。チャート分析の観点で、現在はどのような状況なのか?これから年末、そして年明けには、どのような展開が想定されるのか? 一緒に確認していきましょう。11月は、円高予想(110円台突入)がずばり的中。その後、短期的な円安トレンドに入りました。今月中旬に、円安トレンドが少し腰折れるような形となって113円から112円へ一時反落。ただ、円高トレンドへの転換には至らず、先週まで112円~113円台での小さな値動きが続いている状況です。
 
 今後の見通しについて。重要度の高いポイントを具体的に挙げますと、円安方向は113円台半ば~後半(細かくいえば113.5~113.6円あたり)。そのあたりがちょっとした上値抑制帯となっています。もしも超えることができれば、114円台~115円回復の可能性が高まります。一方、円高方向は112円台前半が意識されます。その水準が、しばらく、円高を阻止するラインになりそうです。もしも、何らかの円高要因が生じて、その水準を下抜けるようなことになった場合、やや円高の動きが拡大する可能性が高まります。具体的には、最低でも先月と同じ110円台。さらに110円を割れて、一時的に109円に突入する可能性もあると考えられます。以上、全く異なる2つのシナリオが考えられます。年内はこのままレンジ内で終わったとしても、年明けも両にらみで柔軟に対応できるようにしておきたいです。
 
 ユーロ円について。9月以降、レンジ相場(131円台~134円台)が続いています。値幅たった3円の狭いレンジに3カ月間も収まっていることが異例ですが、先週は、上限を超えようかという動きが見られました。これまでもレンジを上抜けようかという動きが何度かあって、それらすべてがダマシでありましたので、軽々には判断しにくいのですが、もしも、レンジの上限を突破するという前提ならば、大きなユーロ高・円安トレンドに入ると考えられます。その場合、具体的には1ユーロ=140円を回復して、さらには145円あたりへと伸びるシナリオも考えられます。先週末時点では134円台前半の水準で、完全にレンジを突破したとはいえない状況ですので、引き続き、レンジから上抜けるのか、それとも、レンジの上限に抑えられて反落するのか、慎重に見極めたいです。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)