■「プラチナは今買いか」という問いへの「問い」

 これまでプラチナについてポートフォリオへの組み込みなどを書いてきました。今回は、従来からのいつが「買い時」なのかという問いから、「どのように買うか?」という発想の転換について触れてみたいと思います。

 プラチナ価格は、2015年1月から約3年近く金価格を下回っています。金は、通貨の代替的な役割を持っていますが、プラチナはそうした点は弱い、あるいはないといっていいでしょう。一方で、このところ、パラジウムもプラチナを脅かす存在になっています。市場は常に動き、「いつ買うか?」、という問題は、投資においてはある意味、永遠の問いかもしれません。

 価格の安いときに買い、高いときに売る。これは投資の鉄則かもしれません。さて、不確実性を増す世界情勢を見るとき、急激な市場の変動や地政学的リスクはいつどのように発生してくるかわかりません。諸々の要素を検討した上で投資ポートフォリオを決めていなければなりませんが、買いの判断が難しい場合、その発想自体の転換をしていく必要があるかもしれません。

■「買い時」も必要だが「買い方」が重要になってきている!?

 「今は買いか?」という問いについては、専門家もいろいろ発言していると思います。その判断は個人投資家には大変難しいものです。確かに買いタイミングはあると思われます。ひとつは、個々の投資家がここで買いたいという値下がり局面だと考えます。それを後押しするのが、ポートフォリオの中で調整しながら割合を増減させる方法が一つの戦略と個人的には考えられます。

 北朝鮮情勢など今後のマーケットを取り巻く情勢は不透明感をしだいに増しているように感じます。金は、「有事の金」としてリスクを避ける資産の役割をいまだ果たしているといっていいと思います。市場の状況を把握しながら投資を分散させ、一方でプラチナを含めたリスクに対応する資産を増やしていくという多角的な戦略を個人投資家も考えなければならない時代になってきているとも考えられるのです。

 もっとも一点突破で、ある特定の資産に集中投資する、という戦略もひとつでしょう。そうした主張をする著名投資家もいると思います。専門家ですら、情報発信が必ずしも多いとはいえない状況の中で、個人投資家としては、多角的な視点でどのように買い、そして配分するか、そうした発想がより求められてきていると考えます。

■まとめ

 金、プラチナ投資を分散投資の中に客観的に位置づけ、自らの投資戦略、計画を設定する。簡単に言ってしまえば、自らそうした「投資リテラシー」を高めることがこれからの不透明な時代における投資の姿勢に必要と考えます。

 金、プラチナなどの貴金属の価格とそれを取り巻く市場の把握は、私たち普通の人々にとっては大変難しいものです。ただ、逆に言えば投資リテラシーを高めるチャンスは目の前にある、といえるかと思います。

 今回は、プラチナの「買い時」という発想から「買い方」への発想転換と題して簡単に述べてみました。(情報提供:SBIゴールド)(イメージ写真提供:123RF)