ベトナム国家銀行(中央銀行)は19日、中央銀行ホーチミン市支店での会合の中で、今後もUSD建て預金に対するゼロ金利政策を維持する方針を明らかにした。

  この背景には、ゼロ金利を維持すれば内外金利差益を目的とした海外送金が懸念されるとして、USD建て預金金利を引き上げるよう求める声が業界関係者から多くあがっていたことがある。

  これに先立ち、米連邦準備制度理事会(FRB)は13日までの連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.25~1.50%へ0.25P引き上げることを決定した。追加利上げは3月と6月に続いて今年3回目となる。

  中央銀行の責任者はその懸念を認識する一方で、「2017年だけで80億USD(約9000億円)を買い取って外貨準備高を積み増すことができたため、USD建て預金に対するゼロ金利政策が功を奏していることが分かる」とし、現在のところ政策を変更する理由はないと主張した。

  ゼロ金利政策の影響により、預金残高全体に占める外貨建て(主にUSD)預金残高の割合は2010年~2015年の19~22%から2017年には12%まで縮小している。なお、現行規定でUSD建て預金金利の上限は年0%。USD建て貸付金利は貸付期間によって年2.8%~6.0%となっている。(情報提供:VERAC)