カナダドル/円は昨晩、一時89.30円台へ上昇して月初来高値を更新する場面があった。加11月消費者物価指数が前年比+2.1%と10カ月ぶりの高い伸びを示し、カナダ中銀(BOC)のインフレターゲット(1-3%)の中央値を超えた。さらに、同時発表の加10月小売売上高も前月比+1.5%(予想+0.3%、前回+0.2%)と驚異的な伸びを示現した。これらを受けて、来年1月17日の理事会でBOCが利上げに動くとの見方が急浮上しており、金利デリバティブ市場における1月利上げの織り込み度合いは1週間前の30%前後から54%前後に上昇している。

 本日発表される加10月国内総生産(GDP)が予想以上の伸びとなれば、利上げ観測を後押しする公算が大きく、カナダドル/円も続伸が見込まれる。本日の東京市場ではやや弱含んでいるが、日足一目均衡表の雲上限(89.585円)を上抜ければ上昇基調が明確化しそうだ。ただし、今週に入り2%超上昇しているだけにクリスマス休暇前の調整リスクも意識しておく必要があろう。もし10月GDPが予想に届かなければ、手じまい売りを誘発する可能性もある。仮に調整するとなれば、今週の上昇幅の38.2%押し水準にあたる88.50円前後がメドとなりそうだ。

(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)