ユーロ/円は昨日の上昇により134円台の回復が視野に入ってきた。134円台半ばには、ここ3カ月で3度も上値を阻んだ強いレジスタンスが存在しており、ここを突破できるか足元の動きに注目が集まっている。昨日のユーロ買い材料は独長期金利の上昇であり、独長期金利の上昇については、独政府が来年の長期債発行を増やす方針を示した事や、複数のECBメンバーがタカ派的な発言をした事が背景だ。

 ただ、ユーロ/円が強いレジスタンスを突破するためにはもう一段の強材料が欲しいところだろう。そうした中、メルケル独首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)による大連立に向けた予備折衝が本日から始まるほか、明日には独立問題で揺れるスペイン・カタルーニャ州の議会選挙が行われる。ユーロ圏の「景気安定」は広く認識されているが、これに「政治安定」も加わればユーロ高を後押しする公算が大きい。

 もっとも、独CDU・CSUとSPDは移民問題などを巡り、浅からぬ溝が存在するようだ。カタルーニャ州議会選挙についても、独立派と反独立派の支持が拮抗しており、結果は予断を許さない模様。現状では、「政治安定」については不透明感が強いと言わざるを得ず、予備折衝や選挙の行方が注目されよう。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)