ドル円は112円台で小動き。一時112円30銭まで売られたが税制改革法案成立の見方が支えとなり112円60銭前後まで反発。ユーロドルは1.1834までユーロ高が進んだが、ドルが買われるとじり安となり、1.1775まで下落。株式市場は税制改革への期待から続伸。ダウは140ドル上昇し、他の主要指数も揃って最高値を更新。債券は小幅に売られ、長期金利は2.39%台まで上昇したが、動きは緩慢。金は上昇。原油は3日ぶりに反落。

12月NAHB住宅市場指数 →   74

ドル/円112.30 ~ 112.60

ユーロ/ドル1.1775 ~ 1.1834

ユーロ/円  132.55~ 133.00

NYダウ   +140.46 → 24,792.20

GOLD   +8.00 →1,265.50ドル 

WTI   -0.14  → 57.16  

米10年国債 +0.038  → 2.391     %


本日の注目イベント

豪  RBA議事録
独  独12月ifo景況感指数
米  11月住宅着工件数
米  11月建設許可件数
米  経常収支(7-9月)


 NY市場では引き続き株式市場が活況で、為替、債券市場は膠着感を強めており、取引が盛り上がりません。昨日も、税制改革法案の成立期待から株価は全面高の様相で、前日に続き主要3指数は揃って最高値を更新しました。ダウは140ドル上昇し、ここ7営業日では、最高値を更新しなかった日は、わずか1日だけで、そのほかの日は全て最高値を更新しています。

 報道によると、NYダウは昨日の最高値更新で、「今年70回目の更新」になったそうです。高値警戒感がありながらも上がり続けるNY株式市場。上がり続ける相場がないことは分かっていても、ショートは「踏みあげられる」展開が続いています。

 動かないドル円を前に、参加者も季節柄徐々に減っているようです。昨日はドル円の値幅は30銭程度で、ユーロドルも60ポイント程度の値動きでした。目立ったのが南ア・ランドの上昇です。与党アフリカ民族会議(ANC)がズマ大統領の後継者となる新議長(党首)にマラポーザ副大統領を選出したことが手掛かりとなり、大幅高になっています。(ブルームバーグ)

 サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、「2018年にかけて非常に好調なモメンタムを保ち今年を終えつつある」と語り、利上げに関しても、「来年は3回くらい利上げ、2019年には2-3回の利上げが妥当な見方のようだ」との認識を示しました。同総裁は2018年にはFOMCでの投票権を持ちます。(ブルームバーグ)

 ドル円は株価が上昇してもこれまでのようにドル高に振れることもなく、連動性が見られない展開が続いています。もともと米長期金利や日米の金利差との相関が強く、その米金利が動かないことがドル円を膠着させています。株価の上昇はリスクオンを意味し、投資家がリスク選好を強め、安全資産の債券から資金を引き上げ、株に振り向けることで「株高、債券安」の流れが増幅され、金利上昇からドルが買われるという一連の流れが想定されましたが、株価が上昇しても債券が売られないことで米金利は2.3%台で一進一退となっています。

 その要因は幾つか考えられますが、世界的な低インフレや世界的な金余りが、静かに米国債に向かっていることもその一つでしょう。日米欧では、米国債が最も流動性が高く、イールドも魅力的だということで資金流入が途絶えないのではないでしょうか。

 本日もドル円は昨日とほぼ同じ水準です。特別なニュースでもない限り動意はみられないと思われます。レンジは112円10銭~112円90銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)