今月4日に発表されたトルコ11月の消費者物価指数が前年比12.98%と2003年に開始した現行の統計方式で最も高い伸びを記録し、トルコ中銀のインフレ目標(5%)を大きく上回った。これまでもインフレ率の上昇は続いたが、トルコのエルドアン大統領の意向を汲んで政策金利を据え置いてきた。しかし、今月に入りエルドアン大統領の首席経済顧問が中銀の利上げを示唆した事から、本日のトルコ中銀理事会での利上げ期待が急速に高まった。

 某通信社のエコノミスト予想によると、実質的な政策金利となっている後期流動性金利の引き上げが確実視されている。引き上げの予想幅は1.00%が最も多く、中には2%以上との見方もある。

 それと共に重要なのは、トルコ中銀の今後の対応だろう。市場では、足下のインフレ高進を抑えるためには1%程度の利上げでは不十分との見方が支配的だ。したがって、政策金利発表後は、声明に市場の関心が移る事が予想される。追加利上げの示唆に踏み込めばトルコリラの一段高が見込まれる反面、少しでも様子見姿勢を示せばインフレ対応への弱気姿勢が嫌気されてトルコリラ急落もあり得るため注意したい。
(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)