アセットマネジメントOneは一般投資家の金融リテラシー向上や資産形成の一助になることをめざし、資産形成関連ツールやコンテンツの開発・提供を強化している。11月30日には、ポートフォリオ診断ツール「CAPTAIN One」、および、資産運用シミュレーションツール「シミュレーションOne」の提供を開始した。一連の取り組みについて、同社の投資信託情報サービス部長 花村泰廣氏(写真)に聞いた。

 ――9月末に公式ホームページをリニューアル、11月末には資産形成関連ツールを提供開始するなど情報提供に積極的に取り組んでいるが、その狙いは?

 つみたてNISA(少額投資非課税制度)の開始を控え、運用会社としても資産形成への流れをサポートし、バックアップしていきたい。当社は、フィデューシャリー・デューティー(受託者責任)でナンバーワンの運用会社をめざしており、お客様の資産形成に資するサービスの拡充に努めている。

 資産形成ツールについては、従来から「資産運用かんたんシミュレーション」「かんたん3STEPシミュレーション」を提供してきたが、今回の2つのツールが加わって、投資家の利便性が高まり、より具体的に資産形成のイメージをつかんでいただきやすくなったと思う。

 ――「CAPTAIN One」の機能と利用イメージは?

 7つの簡単な質問に答えていただくだけで、お客さまのリスク許容度を診断し、資産配分を提示するポートフォリオ診断ツールになっている。リスク許容度診断は、みずほ第一フィナンシャルテクノロジー(みずほ第一FT)が構築したロジックを活用している。資産配分結果は、「たわらノーロード」を使って具体的な運用ポートフォリオとして活用できるようにした。

 「CAPTAIN One」では、投資対象資産を10資産と数多く設定しきめ細やかな試算ができるように工夫している。また、インターネット上で自由に使っていただくことを前提に、リスク許容度の段階を5段階とシンプルな構成にしてある。

 みずほ第一FTは、金融工学や最先端のテクノロジーを用いたソリューション提供を行う専門家集団で、当社が運用するクオンツ(計量分析)ファンドのアドバイザーを務めるほか、年金運用や生保ALMなど機関投資家からリテールまで、豊富な経験とノウハウを持っている。販売会社等のアドバイザーが投資家向けの相談ツールとして使う場合は、より専門的に細かなリスク区分を設定することもできるが、今回はオープンなサイトで提供する投資教育ツールとして位置づけ、シンプルな操作や結果の分かりやすさを重視した。

 ――「シミュレーションOne」は?

 4つの条件を入力するだけで、目標金額の達成には毎月いくら積み立てるのか? 目標達成には何年かかるのか? など、積立てによる資産形成をイメージできる資産運用シミュレーションができる。タブレット端末などを使われている方が、数値バーをスライドさせるだけで入力できるなどの工夫をした。

 また、「つみたてNISAを使う」にチェックを入れていただくと、つみたてNISAの対象商品のみを使ったシミュレーション結果が提示されるので、つみたてNISA用のサポートツールとしてもご活用いただけるようにした。

 ――今後の資産形成サポートツール等の提供計画は?

 現在の情報発信環境におけるツールとしては、一通りは揃ったと思う。これらのツールは、販売会社のご協力も得て、幅広い方々にご利用いただきたいと考えている。

 また、ホームページのリニューアル時に立ち上げた「はじめての資産形成アシスタント」コーナーなどのコンテンツの拡充は、これからも一段と力を入れていく。「『貯める』から『育てる』へ。」をコンセプトに、いろんな世代に共感していただけるようなコンテンツを追加していきたい。

 さらに、動画等などのコンテンツもそろえていきたい。2017年3月に社内にスタジオを設置して動画の自社内制作を開始した。一般投資家向けと販売会社向けを合わせると半年で50本くらいの動画を作り、当部内にノウハウもたまってきた。これから資産形成を行おうとする若い方々を中心に、動画で情報を得るという方法が広がっており、今後の情報提供手段として動画も積極的に活用していきたい。

 ――つみたてNISAへの取り組みは?

 つみたてNISAは、若い世代の方々に資産形成や投資の必要性に気づいていただく重要な制度だ。対象商品の提供のみならず、資産形成サポートツールやコンテンツの提供などを積極的に行い、本腰を入れて普及に取り組んでいきたい。(情報提供:モーニングスター社)