テクマトリックス <3762> は「ITのスペシャリスト集団」として、システム受託開発やセキュリティ関連製品販売などの情報サービス事業を展開している。18年3月期はセキュリティ関連が好調に推移して大幅営業増益・連続増配予想である。株価は第2四半期累計業績を嫌気した売りが一巡して戻り歩調だ。6月の上場来高値を目指す展開が期待される。
 
■システム受託開発やセキュリティ関連製品販売などを展開
 
 ネットワーク・セキュリティ関連のハードウェアを販売する情報基盤事業、および医療・CRM・EC・金融を重点分野としてシステム受託開発やクラウドサービスを提供するアプリケーション・サービス事業を展開している。
 
 17年3月期のセグメント別売上高構成比は情報基盤事業67%、アプリケーション・サービス事業33%、営業利益構成比は情報基盤事業83%、アプリケーション・サービス事業17%だった。連結子会社は合同会社医知悟、クロス・ヘッド、沖縄クロス・ヘッド、カサレアルの4社である。
 
 重点戦略として、ストック型ビジネスの保守・運用・監視サービス関連の戦略的拡大、クラウド関連事業の戦略的・加速度的推進、ネットワーク・セキュリティ関連商材およびサービスの充実などを推進している。クラウドサービスでは、コンタクトセンター向け顧客情報・対応履歴一元管理CRMシステム「Fast」シリーズや、医療情報クラウドサービス「NOBORI」などを展開している。
 
 経営計画の目標数値には、18年3月期売上高251億円(情報基盤170億円、アプリケーション・サービス81億円)、営業利益23億50百万円(情報基盤16億円、アプリケーション・サービス7億50百万円)を掲げている。さらに中期的には年率売上高成長率10%、M&Aや海外展開を含めて事業規模250億円~300億円、ストック売上(クラウド、保守、運用・監視サービス等)比率50%超を目指して、売上高営業利益率10%へ挑戦する。
 
 なお12月8日にはメディカル・データ・ビジョン<3902>との業務提携を発表した。医療情報クラウドサービス「NOBORI」とメディカル・データ・ビジョンのWEBサービス「カルテコ」を連携する。
 
 収益面では情報システム関連のため、年度末にあたる第4四半期(1~3月)の構成比が高い特性がある。株主優待制度は毎年9月30日現在の500株以上保有株主を対象として実施している。
 
■18年3月期大幅営業増益・連続増配予想
 
 今期(18年3月期)の連結業績予想(5月9日公表)は、売上高が前期(17年3月期)比9.1%増の240億円、営業利益が21.7%増の20億円、経常利益が35.2%増の22億円、純利益が37.5%増の14億円としている。セキュリティ関連が好調に推移し、人件費増加などを吸収して大幅増益予想である。配当予想は3円増配の年間18円(期末一括)で、予想配当性向は22.3%となる。
 
 第2四半期累計は売上高が前年同期比6.1%増収、営業利益が6.5%減益、経常利益が14.6%増益、純利益が15.0%増益だった。売上面は堅調だが、人件費増加などで営業減益だった。売上総利益率は32.8%で0.9ポイント低下、販管費比率は27.7%で0.3ポイント低下した。経常利益と純利益は営業外収益に投資事業組合運用益1億49百万円を計上して増益だった。
 
 情報基盤事業は売上高が4.1%増の73億60百万円で営業利益が11.8%減の5億19百万円だった。アプリケーション・サービス事業は売上高が10.2%増の36億68百万円で営業利益が6.5倍の37百万円だった。医療情報クラウドサービス「NOBORI」は好調な引き合いが継続している。
 
 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が46.0%、営業利益が27.8%、経常利益が31.7%、純利益が31.9%である。低水準の形だが、第4四半期の構成比が高い特性のため、通期ベースでは好業績が期待される。
 
■株価は戻り歩調、6月高値目指す
 
 株価は11月15日の直近安値1458円から切り返して戻り歩調だ。12月1日には1785円まで上伸する場面があった。第2四半期累計業績を嫌気した売りが一巡したようだ。
 
 12月8日の終値1726円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS80円60銭で算出)は21~22倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は1.0%近辺、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS277円14銭で算出)は6.2倍近辺である。時価総額は約427億円である。
 
 週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を回復した。6月の上場来高値1919円を目指す展開が期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)