ドル円は112円台で小動き。税制改革法案では20%の税率で法人税が可決したものの、まだ先行き不透明との見方もドルの上値を抑えた。ユーロドルは徐々に上値を切り下げる展開。1.1801までユーロ安が進んだが、1.18台はキープ。

 株式市場は主要3市場とも揃って下落。利益確定の売りに押され、ダウは100ドルを超える下落。軟調な経済指標にも反応した形で下げる。債券相場は反発。株価の下落を横目に買い物が優性に。長期金利は2.35%台と、小幅に低下。金は続落し、原油価格は小幅に反発。

10月貿易収支          →   -487.0億ドル
11月ISM非製造業景況指数   →   57.4

ドル/円112.53 ~ 112.87
ユーロ/ドル1.1801~1.1848
ユーロ/円  133.00~ 133.50
NYダウ   -109.41 → 24,180.64
GOLD   -12.80 →1,264.90ドル 
WTI   +0.15  → 57.62  
米10年国債 -0.018  → 2.354%


本日の注目イベント

豪  豪7-9月期GDP
米  11月ADP雇用者数
加  カナダ中銀政策金利発表

 ドル円は上値が重く、112円台では堅調に推移していますが、やや膠着感も漂い始めています。昨日のNY市場ではドルが買われても112円台後半で頭打ちとなり、ISM非製造業景況指数が軟調だったことで112円台半ばまでドルが下げても勢いがなく、結局昨日の水準で戻っています。

 11月のISM非製造業景況指数が発表されましたが、結果は「57.4」と、予想を下回り、10月の「60.1」から大きく水準を下げています。ブルームバーグニュースによると、受注の減少やハリケーン襲来後のサプライチェーン正常化が背景にあるようです。もっとも、10月分の同指数は2005年以来の高水準だったこともあり、その反動だという見方もあります。因みに同指数は「50」が活動の拡大と縮小の境目を示し、「57.4」という数値は依然として高水準だということも言えます。

 昨日、RBA(オーストラリア準備銀行)は政策金利を1.5%に据え置くことを決めました。これで15会合連続の据え置きですが、市場の予想通りでした。声明文では「経済が強くなるにつれ、インフレは上昇するだろう」と述べられており、前回11月の声明文にあった「(インフレについて)当面は基調的に低水準に留まる公算が大きい」との文言が削除されていました。

 豪ドル円は直前に発表された中国のPMIが良好だったこともあり、86円20銭前後まで急伸しましたが、今朝は再び軟調な展開になっています。豪ドル円は先週後半から水準をやや切り上げ、85円から86円台のレンジに収斂してきました。RBAのロウ総裁も足元の低金利について、「今は我慢の時」とのコメントを残しています。利上げ観測が市場で高まってくるのは来年の春ごろと予想していますが、本日午前9時30分に発表される第3四半期GDPが注目されます。事前予想は前期比で0.7%、前年比で3.0%と見込まれています。

 本日は米国で11月のADP雇用者数も発表されます。予想は19万人と、前回の23.5万人からは減少すると見込まれていますが、大きくぶれることは考えにくく、それ自身相場を大きく動かす材料にはなりにくいと思われます。

 予想レンジは112円~113円20銭程度と見ています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)