ドル円は株高、金利高を手掛かりに113円09銭まで上昇したが、その後上げ幅を失う。112円36銭まで下落し、この日の安値圏で取引を終える。ユーロドルは緩やかに下落。1.18台前半から後半で推移。株式市場は上昇したものの引けにかけて勢いを失う。ダウは58ドル上昇し最高値を更新したものの、テクノロジー株が売られ、S&P500は5ポイント下落。債券相場は反落し長期金利は2.37%台と、小幅に上昇。金は反落し、原油価格も3日ぶりに反落。


ドル/円112.36 ~ 113.09

ユーロ/ドル1.1829~1.1869

ユーロ/円  133.26~ 133.96

NYダウ   +58.46 → 24,290.05

GOLD   -4.60 →1,277.70ドル 

WTI   -0.89  → 57.47  

米10年国債 +0.011  → 2.372%


本日の注目イベント

豪  豪10月小売売上高
豪  RBA、キャッシュターゲット
豪  豪7-9月期経常収支
中  中国 11月財新サービス業PMI
中  中国 11月財新コンポジットPMI
欧  ユーロ圏7-9月期GDP(確定値)
欧  ユーロ圏10月小売売上高
欧  ユーロ圏11月総合PMI(改定値)
欧  ユーロ圏11月サービス業PMI(改定値)
英  英11月サービス業PMI
米  10月貿易収支
米  11月ISM非製造業景況指数
加  カナダ10月貿易収支


 ドル円は、さすがにまだ113円台は重いイメージです。昨日の東京タイムではドル円は大きく下落はしなかったものの、113円台には一度も届かず、NY市場では株高と金利上昇にドルが反発して113円台に乗せたものの長くは続かず、112円前半まで押し戻されています。税制改革の影響やロシア疑惑、英国のEU離脱交渉、米債務上限問題などをこなしながらドルは上昇したものの、113円台維持には至っていません。

 昨日は経済指標の発表もなく材料不足の中、ドル円は結局上値を追えず、先週末の水準に戻っています。この日はイギリスのEU離脱交渉で、EU側の交渉責任者が「本日で完全な合意に至ることはできなかった」と述べ、紆余曲折の末、アイルランド問題が合意を阻んだ形となり、ポンドが乱高下しました。イギリスのメイ首相は「鋭意交渉し、大きな進展があった。一段の交渉は必要だが、前向きな決着ができると自信をもっている」と述べています。(ブルームバーグ)

 ユーロドルが1.18台から1.19台半ばでのもみ合いを続けています。一時1.15台半ばまで売られた後、1.19台まで急伸しましたが、その後は再び1.19台が重くなっています。今後ドル安が進めば、ユーロドルも1.2を回復する可能性もありますが、テクニカルを基本とすれば、短期的には上値は重そうにみえます。「1時間足」では、雲の下限と「120日線」さらに「200日線」がともに、1.1870-75前後に集まっており、目先はこのレベルが重要なレジスタンスになりそうです。ユーロ圏はドイツを中心に、インフレ無き成長軌道に入ったように思えます。今後ユーロは緩やかな上昇が見込めると思いますが、成長軌道が鮮明になる前に、急激なユーロ高はECBとしても避けたいところ。1.15-1.20のレンジが居心地のいいレベルなのかもしれません。

 足元のドル円は現在「日足の雲の中」で推移しています。目先はこの雲のどちらを抜け切るかが注目されます。昨日のNY市場でも113円09銭まで上昇し、雲抜けをテストしましたが、結局雲の上限で押し戻されています。本日の予想レンジは112-113円といったところでしょうか。直ぐに112円を割り込むという展開でもなさそうですが、東京タイムは値動きが鈍く、NY市場が主戦場になります。ロシア疑惑問題のニュースには注意が必要です。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)