幸和製作所 <7807> (JQS)は、11月28日に東京証券取引所JASDAQに上場した。同社は、1965年創業で国内初となる高齢者用の歩行補助車(シルバーカー)を開発。主要な製品は、シルバーカー、歩行車および杖など歩行補助を目的とした福祉用具で、他の福祉用具メーカーやホームセンター等のOEM生産及びシャワーチェア等の福祉用具全般の生産及び販売を行っている。
 
 同社は、「中長期経営計画Tacaof100」を策定し、経営ビジョンとして「シニアの未来を創る」、ミッションとして「培ってきた技術と最新テクノロジーの融合によって、明るく元気なシニアライフをサポートする福祉用具を創造する」を掲げ、「海外販売の強化」、「ブランド戦略(新商品シリーズの開発)」、「介護ロボットの事業化」を経営方針として事業活動を進めている。「海外販売の強化」では、海外事業推進部を新設し、海外輸出に向けたインフラの整備と並行して海外営業活動を開始している。「ブランド戦略(新商品シリーズの開発)」では、アクティブシニア層のメンズ市場を対象とした製品ブランド「GentilMarrone(ジェンティルマローネ)」の第1弾としてロレータ型歩行車「Michele(ミケーレ)」および4点杖「Fabio(ファビオ)」の開発に取り組んでいる。「介護ロボットの事業化」ではて、本年5月1日に東京、新橋に「ロボティクスR&Dセンター」を新設している。
 
 今2018年2月期第2四半期業績実績は、売上高27億3200万円、営業利益3億9600万円、経常利益3億4400万円、純利益2億5000万円に着地。介護福祉用具貸与・販売事業者ルート向けの販売が大きく伸長し、昨年に販売を開始した「テイコブリトルワゴン」をはじめとする歩行車全体の売上高が好調に推移している。
 
 今18年2月期業績予想は、売上高52億6000万円(前期比15.2%増)、営業利益5億6000万円(同70.8%増)、経常利益4億6400万円(同53.0%増)、純利益3億5100万円(同67.2%増)を見込む。上場で調達した資金は金型作成などの設備投資や研究開発費、人員拡大に充てる計画。年間配当予想は、期末一括82.14円を予定している。
 
 株価は、上場2日目の11月29日に公開価格3520円の約2.3倍の7980円で初値をつけ、12月1日高値1万2790円と買い進まれた後、同4日安値9400円と下げている。シルバーカーで国内トップシェア、好業績を背景に高人気。その反動で短期的に売りが出ているが、高齢化が進み、今後の成長も見込まれることから、大きく突っ込む場面は買い妙味が膨らみそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)