本日の北米市場では、カナダドル相場が比較的大きく変動する可能性がある。11月雇用統計や7-9月期国内総生産(GDP)といったカナダの超重要統計が同時に発表されるためだ。

 カナダ中銀のポロズ総裁が、先行きの不確実性を理由に追加利上げへの慎重姿勢を示しているだけに、雇用統計やGDPが多少強くても追加利上げ期待は高まりにくいだろう。一方で、これらが弱ければ利上げ期待がさらに後退する可能性がある。なお、市場は今のところ来年3月の利上げを5分5分(織り込み度50%)と見ており、5月の利上げを8割方見込んでいる。

 トランプ米大統領の横槍で見直しが行われている北米自由貿易協定(NAFTA)の交渉が拗れている事もあって、カナダドルは売り材料のほうに敏感に反応しやすいと考えられる。本日の雇用統計やGDPの下ブレには注意が必要だろう。なお市場予想によると、11月雇用統計では就業者数が1.00万人増(前回3.53万人増)、失業率が6.2%(前回6.3%)と、まずまずの結果が見込まれている一方、7-9月期GDPは前期比年率+1.6%と4-6月期の+4.5%から大きく減速すると予想されている。
 (執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)