ベトナム株式指数(VNインデックス)は、11月27日時点で938.61となり、10年ぶりの高値を更新した。同時点で、2017年年初から+41.4%、11月頭から+12.3%の上昇となっている。ベトナムの年初からの伸び率は、モンゴルの+91%、アルゼンチンの+60%に次いで世界3位に立っている。VNインデックスは、29日に952.14まで達し、10年ぶりに950を超えた。

  VNインデックスが大きく上昇している背景には、小売スペース賃貸最大手ビンコムリテール[VRE](Vincom Retail)の新規上場や、国家資本投資経営総公社[SCIC](State Capital Investment Corporation=SCIC)によるビナミルク[VNM](Vinamilk)の政府持ち株の競売方式での売り出し、ベトナム工業団地都市開発総公社[IDC](Idico)の新規株式公開(IPO)が相次いで成功したことが好感され、VNインデックスが今後も上昇トレンドを継続するとの期待が高まっていることがある。

  また、建設省によるDIC不動産[DIG](DIC Corp)の政府持株の売り出しも28日に市場取引により行われ、成功している。

  SCICは近く、ビンミン・プラスチック[BMP](Binh Minh Plastic)、ドメスコ医療輸出入[DMC](Domesco)、FPT情報通信[FPT](FPT Holdings)、ティエンフォン・プラスチック[NTP](Tien Phong Plastic)、サイゴンビール・アルコール飲料[SAB](Sabeco)、ビナコネックス[VCG](Vinaconex)など複数企業の政府持ち株を競売形式で売り出す。

  これらの政府持ち株売り出し、また近く行われるPVパワー(PV Power)、PVオイル(PV Oil)など大手国営企業のIPOが成功すれば、期待感が一層高まり、中期的に見てVNインデックスは今後も上昇トレンドを継続するものと見込まれている。

  なお、これに先立ち、ホーチミン証券取引所(HSX)における11月7日時点の時価総額は1000億USD(約11兆2000億円)相当の2260兆VNDとなり、過去最高を記録した。VNインデックスは2007年のピーク1170を大きく下回っているものの、時価総額は2007年よりも極めて高い水準となっている。(情報提供:VERAC)