ドル円は静かな取引の中緩やかに上昇したが、上値は限定的だった。111円63銭までドル高が進んだが、勢いはなく、111円50-60銭で越週。ユーロドルは大幅に続伸。1.1944までユーロ高が進み約2カ月ぶりの水準を記録。ドイツの経済指標が好調だったことや、ドイツで連立政権への期待が高まったことが背景。

 株式市場は主要3指数とも揃って続伸。年末商戦がスタートし、前年度よりも好調とのデータが好感された。ダウは31ドル上昇。債券市場は反落。10年債利回りは小幅に上昇し、2.34%台に。金は反落し、原油は上昇し59ドル台に迫る。

ドル/円111.30 ~ 111.63

ユーロ/ドル1.1873 ~1.1944

ユーロ/円  132.18~ 133.23

NYダウ   +31.81 → 23,557.99

GOLD   -4.90 →1,287.30ドル 

WTI   +0.95  → 58.97  

米10年国債 +0.022  → 2.342%

 
本日の注目イベント

中 中国 10月工業利益
米 10月新築住宅販売件数
米 ダドリー・NY連銀総裁講演

 ドル円は111円割れを回避し、切り返してきたものの先週末のNY市場での上値は111円63銭までで、反発には勢いが見られません。もっとも、先週末のNY市場での「主役」はユーロで、ユーロドルでユーロ高が進んだ影響で、ドル円でも根強い円買いがあったものと思われます。また、この日はポンドも上昇し、ポンドドルは1.3360まで買われ、こちらも2カ月ぶりのドル安ポンド高をつけています。

 ドイツでは11月のifo経済研究所の景況感指数が予想を上回ったほか、メルケル首相と、ドイツ第2の政党である、ドイツ社会民主党の党首との会談があり、連立政権への期待が高まったことがユーロ買い戻しにつながりました。

 ユーロドルは9月8日の1.2093を高値に一貫して下落しており、11月7日には1.1554まで売られました。ECBのテーパリング期待からユーロ買いポジションが急速に膨らみ、これが下落と共に解消され、高値から約550ポイントも下落する力になったと見られます。これで「調整」を終えた印象です。目先の上値のメドは、やはり心理的な節目である1.20ということになるでしょう。今後ユーロドルが1.20を超えて1.21に迫る水準を回復できるかどうかが、ドル円にも影響してきます。

 1.21を回復するようなら、ドル円は110円台まで円高が進むことになります。足元のユーロ円の133円15銭を基準に、仮にユーロドルが1.21まで上昇したすると、ドル円は110円04銭という計算になります。そこまで円高が進まないとすれば、ユーロ円が135円方向に向かうことになり、いずれにしても、ユーロドルが1.21に向かえば、ドル円の上値を抑える可能性が高いと予想されます。

 先週末のブラックフライデーを皮切りに、米国の「年末商戦」がスタートしました。概ね好調なスタートを切ったようで、ブルームバーグニュースでは、百貨店メーシーズのCEOのコメントを掲載しています。メーシーズのジェネットCEOは「コート類の売り上げ拡大に支えられて年末商戦は力強いスタートを切っている」と述べています。メーシーズでは24日午前7時までに20万着のコートが売れたそうです。

 また、本日はサイバーマンデーで、ネットの売り上げがどこまで伸びるのか注目されています。米アマゾンの株価は、ネットショッピングで大きなシェアを確保するとの期待から既に上昇しています。

 本日のドル円は堅調な動きを予想しています。レンジは111円20銭から112円程度かと思われますが、上で述べたように、ユーロドルの動き、特に欧州時間の動きに注目してみたいと思います。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)