今月の為替はやや円高傾向ですが、先週は1ドル=111円まで円高になったところで止まりました。今年9月以降、2カ月以内に107円から114円まで円安が進みましたが、今月に入ってからは「円安の勢いが失われた」「円高トレンドに入る可能性が高まった」などと、円安から円高トレンドに転換することを予想しました。第一の円高メド(112円近辺)には、先々週末に到達。そして先週は、111円まで円安が進みました。
 
 さて、今週の見通しについて。方向性に特に変化はありません。先週は、円高の流れが一旦止まった後、111円台半ばくらいまで反発しましたが、特に大きな節目はないので、何らかのきっかけがあれば112円台くらいまでなら一時的に反発する可能性もあると考えられます。ただ、大きな方向性としては下向き(円高)予想を維持。今月すでに第一の円高メド(112円近辺)には到達しましたので、引き続き、第二の円高メド(110円台突入)を期待したい状況です。
 
 ユーロ円がすみません。先週は重要下値サポート帯である1ユーロ=132円を割り込む動きがあったのですが、週末には、またしても従来のレンジ相場(132円~134円台)に回帰してきました。これほどしぶとい相場は異例です。具体的な戦術としましては、現在133円で、レンジ相場のちょうど中間地点ですので、売りでも買いでも、どちらのポジションにしろ、レンジから反対方向に外れたら損切り、そうでない限りポジション維持。という戦術が考えられます。行き詰まっていたドイツの政局については、連立に参加しないことを最初から表明していた野党第1党が大連立に向けた交渉に応じる用意があることを示唆。大連立が成立すれば、ドイツおよびEUが安定しますので、その思惑もあって、先週末はユーロが大幅に値を戻しました。が、まだ大連立に反対する声も根強く、先行き不透明です。
 
ポンド円について。長期的なチャート分析の観点では148円前後の水準が、かなり強くて、今月もそれがサポート帯として作用しています。もしも他の主要通貨の円高の流れが強まって、ポンド円も流されて148円を割り込めば、1ポンド=145円あたりが下落メドとして浮上します。(執筆者:為替王)(イメージ写真提供:123RF)