前日111円14銭までドル売りが進み、2カ月ぶりの円高水準を記録したドル円は、この日、東京とNYが休場だったことで小動き。111円台前半でのもみ合いに終始。

 ユーロドルは続伸。ドイツやフランスのPMIが予想を上回ったことで、良好な経済指標に反応した形。1.1855までユーロ高が進み、1週間ぶりの高値をつける。

ドル/円111.14 ~ 111.32

ユーロ/ドル1.1840 ~1.1855

ユーロ/円  131.67~ 131.88

NYダウ   --------- → 23,590.83

GOLD   ------  →1,281.70ドル 

WTI    ------   → 56.83  

米10年国債 ------  → 2.356%

 
本日の注目イベント

独  独11月ifo景況感指数
米  ブラック・フライデー(株式、債券市場は短縮取引)      

 ドル円は22日のNY市場で急落し、2カ月ぶりの円高水準を記録しています。112円台で推移し、上値は重かったものの、下値でも112円割れではしっかりドル買い需要が見られたものが、この日は一気に1円ほどの円高に振れました。

 経済指標が良くなかったこともありますが、この日、イエレン議長は講演で「拙速な利上げは低インフレの放置につながる」と発言し、この発言が「かなりハト派的」と受け止められ、長期金利が急低下し、ドル売りを誘ったものと思われます。

 イエレン議長は金融政策の正常化を誰よりも熱望していると考えられ、来年2月の任期までにその道筋をつけておきたいのではと考えられます。実際、9月26日の講演では「インフレ率が2%に戻るまで金融政策を据え置くのは賢明ではない」と発言しており、これが12月のFOMCでの利上げ観測を大きく押し上げたことは記憶に新しいところです。そこから考えると、今回の発言はやや理解に苦しみます。

 111円割れ目前までドル安が進んだ昨日でしたが、日本と米国が祝日だったため動きはなく、今朝も前日と同水準で取引されています。ドル円は『日足』では既に重要な「120日線」と「200日線」を割込んできました。さらに「雲の上限」を下回り、現在厚めの雲の中で推移しています。上記日足の重要な移動平均線を下回ってきたことで、ドル売りに拍車がかかったとのコメントもありましたが、チャートを基本にすればドル売りで攻める局面かもしれません。ただ一方で米景気の好調さは変わってはいません。12月の利上げが延期されるとも思えません。長期金利の低下が最大のドル安要因ですが、今後も長期金利が一段と低下し、2.1%を目指すのか、あるいは下げ止まるのかで、ドル円の方向も決まってきます。

 やや気になるのが、IMMの投機筋による『円の建て玉』です。11月14日時点では4年ぶりの高水準である13万6000枚まで『ドル買い円売り』ポジションが積みあがっていました。基本的にはドル高を予想してのポジションメイクですが、一定の水準までドル安が進むと、損の拡大を防ぐために清算取引をしてくる可能性があります。既に現在のポジションは減少していると見られますが、21日現在の「建て玉」は本日発表されます。ここにも注目したいと思います。

 本日は連休明けで、ドル円は下値を探る展開かと思われます。先ずは111円という心理的な節目が維持できるかどうかです。予想レンジは110円60銭~111円60銭程度にしたいと思います。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)